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あや子の日記  作者: 緑青 海雫
8月
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8月30日

 

 8月30日


 この間の裏野ハイツが気に入ったので、今日の夕方に契約をしてきた。

 なぜかあの部屋に、ピンッ!と来るものがあったのだ。

 所謂、直感と言うものなのかな?

 肌がピリッとしたり嫌だなぁと思うのは、大概アウト物件なので、私は自分を信じることにしたのだ。

 9月1日からの入居希望を出したので、これからは荷物類を運び込む。

 夕方過ぎに、母と一緒に御近所さんへ挨拶回りをした。


 101号室の小山さんは50代の恰幅のいいおじさん。

 とってもにこやかな感じのいい人だった。

 玄関に女の人のハイヒールが並んでいたが、恋人かな?奥さんなのかな? でも、今日は居ないようだった。


 102号室と202号室の住人は、居留守のようだった。

 人付き合いが苦手なのかな?

 かすかに中から物音がしていたが、呼鈴に応じるつもりは無かったみたい。

 まぁ、そういう人もいるよね?


 103号室は、3人家族らしい。

 穏やかそうな30代の夫婦と大人しそうな3歳くらいの男の子。

 小野さんご夫妻に挨拶をしたけど、男の子は人見知りなのか物影からジッと此方を見ていて出てこようとはしなかった。


 201号室の野村さんは、お部屋見学の際に会ってはいたけど、改めてご挨拶した。

 夕飯を食べたのか聞かれたので「挨拶回りをしていたのでまだ……」と言うと、煮物を詰めたタッパーを渡してくれた。タッパーは、その内返してくれれば良いからと言われて、母共々、喜び勇んで実家に帰った。


 思ったより挨拶回りって疲れるのね……。







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