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あや子の日記  作者: 緑青 海雫
9月
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9月26日

 9月26日


 朝、怒鳴り声が聞こえて飛び起きた。

 何事かと思って、カーテンを開ける。

 怒鳴り声がしたのは、アパートの隣のお家からだった。

 あぁ、ゴミ屋敷か。あそこの家は大きくて古い立派なお宅だ。

 だけど40代後半らしい現在の家主は、酷い男らしい。

 二年ほど前、亡くなった両親の家を相続し、住み始めたは良いものの、ゴミを集めだしたらしい。

 あっという間のゴミ屋敷。

 少し前まで、ものすごい異臭を放っていたらしい。

 前まで、通いの女が居たそうだが、ゴミ屋敷に耐えきれず逃げるように居なくなったとか。

 怒鳴り声の正体は、市役所の職員から注意喚起を受けたことによる苛立ちだ。

 市役所の職員に殴りかかろうとする様は、常軌を逸しているように見える。

 人間の狂気、こわいね。


 あ、それと、小野さんちの息子さんがゴミ屋敷の方を駐車場からジッと見ているのを発見した。

 無表情で、まるで精気のない目でジッと見ている様子はゾッとした。

 魂が抜けたような顔が、恐い。


 ………あそこに、なにかあるのかな?






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