女を知らない僕たちはまだ童貞のままだ
時は巡り巡って2116年日本は大きな問題に直面していた。
そう、人口問題に・・・。
はじめに言いたいことがある。
作者はリア充に恨みもなければ、憧れもない。
そう、彼女がほしい、結婚がしたい、安定したいだけなのだ。
時は巡り巡って2116年日本は大きな問題に直面していた。
そう、人口問題に・・・。
俺は「恩名 和」24歳だ。そして、非リア充なのだ。
悲しいことに2116年でもリア充は存在し、非リア充もいる。
2116年日本は劇的な変化が起きていた。
人口問題なのだが・・・。人口が増えすぎたのだ。
今や世界の中で一番人口が多くなっていた。
その原因はリア充だ。
リア充の早婚。そして若い年での出産。
若い夫婦なため早期離婚。
そしてまた再婚し子供が生まれる。
こんな風に子供がたくさん生まれすぎている。
俺はそれを防ぐためリア充を管理する部署。
リア充管理対策室の室長だ。
2116年政府が動くほどリア充は深刻問題なのだ。
リア充:この時代では若者限定14歳~28歳までを指す。
彼らはその充実した生活を
余すことなくSNSに投稿するのだ。
まぁいつの時代もすべての人が幸せではない。
リア充がいるということは非リア充も、もちろんいるのだ。
リア充非リア充はどの時代にも存在する、
だがしかし!人数比が圧倒的にリア充の方が多いのだ。
街にはカップル専用施設、 マンションもすべてシェアハウス使用、
道路交通法も改正されカップルなら二人乗りが許されるのだ。
SNSも記念日ツイート、カップルの生々しいラブラブ動画、
いずれ別れ後悔するであろうキス動画、
ほんとにそれは友達か?と疑いたくなるほどの人数の友人。
引くほどの回数のBBQ。アウトドアが正論みたいに。
そのため非リア充の居場所がなくなり、
非リア充の自分に絶望し、自殺者が絶えないのだ。
人口は増加しているが、
それに対して若者の自殺者が異常な数いるのだ。
自殺者は非リアだけではない。
元リア充も非リアになった自分が嫌で自殺している。
ここまでリア充が増加した原因は政府にある。
2050年日本は深刻な人口問題にぶつかっていた。
少子高齢化社会。
発展しすぎた医療技術によって平均寿命が長くなり、
女性の社会進出が本格化し、それに伴い初婚の年齢の高齢化
高齢出産による子供の数の減少。
今とは真逆な状況だった。
国は人口問題を解決するため、ある手段にでたのだ。
それは、「リア充増加計画」その名のとおりリア充を増やす計画だ。
まずは、女性の社会進出の阻止及び
夫の給料のみで 生活できるほどの給料UPだ。
リア充はステータスとなり、よりリア充しているほど、
企業の採用基準となり、モテるステとなったのだ。
またカップルには国から交際費補助金。
結婚、子供を産むごとに報酬金が支払われた。
これが約50年で人口増加した大きな原因だ。
おかしなことに俺はその人口を増やすためのリア充を
今度は増えすぎたため、リア充の数を管理する役なのだ。
いわば、国の政策の尻拭いだ。
リア充の数の管理簡単に言えば別れさせる役。
結婚の申請の拒否及び女性の一生に産む子供の数の制限。
まぁ人口を普通にする役職なのだ。
1章「記念日?いや、俺の誕生日」
俺は朝からため息をついていた。朝だというのに・・・。
「バス座れないじゃん・・・」
そう、バスの中にはうじゃうじゃと朝から
イチャイチャしている学生カップルであふれていた。
リア充対策はここ最近作られたので、
政府もその存在をまだ公表していないのだ。
それっどころか政府は街中のカップル専用施設の廃止を
先送りにしているのだ。 理由は簡単だ。
以前にもカップル専用施設の廃止を発表した。
すると大量のカップルが国会前を占拠し、
過去最大のデモ活動が行われ、大きな問題となったのだ。
さすがリア充、まさに数の暴力だった。
彼らの友人網は計り知れないのだ。
それ以来政府はビビり、
リア充対策を秘密裏に行っているという訳だ。
バスは多くのリア充をのせ運行していた。
俺は耐えられなくなり、次のバス停で降りた。
街を歩けば平日で仕事も今からだというのに
あちこちでやたらとなにかで盛り上がっている。
どうやら「フラッシュモブ」最中だったようだ。
100年前に流行ったらしいが、どういう因果か
この2116年に再ブームしたらしい。
朝から暇だなこんちくしょ。
参加している彼ら全員はこぼれ落ちんほどの笑みを浮かべ
踊りくるっている。まるで何かに操られてているような。
しかし、思った以上に完成度が高く見入ってしまった。
ただ残念なのは音楽だ。
リア充特有の流行りの曲を狂ったように聞き歌う。
「お前らに意志はないのか。」
つい声がもれたらしい・・・。
冷たい視線だ。ノイズのような影口だ。
俺は彼らに聞こえるくらいの声で
「別れたとき大変ですね。ここまで盛大にしたのに」
俺は笑いをこらえるのがきつかった。
捨てゼリフにしてはねちっこいのだ。
失敗したかと思った捨てゼリフも
彼らには効果抜群だったらしい。
一斉にあたりは静寂に包まれ、そしてまたノイズのような
影口が続いたのだ。
「うわぁ、ないわ」
「あいつ人間じゃないんじゃない?」
「ほんと神経どうかしてるわ」
「あいつ、非リアじゃない?」
「彼女いないんだよ」
「じゃ、童貞じゃない?」
童貞は関係ないだろ!
今度は心の中で叫び、あとをさる。
「なんだよ、俺だって童貞じゃ・・・ないもん」
「彼女だって時期に・・・できるもん」
「今・・・忙しいだけだもん」
苦しい言い訳が続いた。 仕方ないのだ。
俺は身長は高く185cm、体も引き締まり、顔だって普通だ。
ただ、性格がひねくれているのだ。 もちろん彼女もいなく。
"3人兄妹弟"でも一番結婚がおそく、いつもメールには
母親から「彼女はいるの?結婚は?孫は?」と
結婚を急がしているのだ。まったく迷惑な親だ。
そんな中俺は緊急呼び出しを受けた。
どうやらショピングモールで「リア充・バースト」が起きているらしい。
最悪な事態だ。俺は現場へ向かった。
リア充・バースト:爆ぜろ、リア充。
その名の通り非リアが極度のリア充の数、
リア充のえげつない行動により
理性が吹っ飛び彼らリア充を襲い、
最後はリア充もろとも爆破する
多くのリア充が犠牲(死)となる。
メカニズムは解明されてないが極度の
拒否反応によるストレスが原因で
爆破するようだ。まさに、非リア充の最後のあがきだ。
リア充・バースト(以降、リアバ)が起きると多くの犠牲者が出る。
これを防ぐのも俺の役目だ。
ショッピングモールにはすでに特殊部隊が
戦闘準備状態になり緊張感が漂っていた。
本音を言うとリアバが起きるとリア充が犠牲になるので
数を管理する俺からするとありがたいのだ。
しかし、多くの犠牲者を出すのでただ事ではない。
まずはリアバの対象者=爆破を起こすやつの
確保及び精神安定化が早急に求められる。
朝からリアバとは俺も運が悪い。
めんどいから勝手に爆破ってほしんだがな。
この事件が完結したのはすぐだった。
失敗したのだ。犠牲者は早期対応によって約321人で済んだ。
正直この数字はへでもない。
そう、人口が増えすぎたこの世の中では、
個人の命の価値が安くなっていたのだ。
リア充さんほうとにすいません。
ネタだから。