外話:外からの来訪者
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…薄暗い中、何かを引きずるような。いや、なにかか這いよっているかのようなズルズルとこすれる音が聞こえてきた。
「JAAAAAAAAA」
突然、地面が波打った。いや、それは正しくないかもしれないが私には地面が迫ってきたように見えたのだ。
嗚呼、私は何をしてしまったのだろうか?
この話は長くなるが私は数十時間くらい前にギルドに特殊クエストを受けた。特殊クエストは言うならばギルドからの指名だ。私はCランクの単独冒険者だが安全な遺跡をマッピングするだけだと聞いてその依頼を受けた。
ギルドによると89年前にディンギルという都市がありその都市は地下都市とされていたらしい。ある別の遺跡から出土した世界記録にはその都市はワイバーンや火竜などの住処からの防波堤として建造された都市というのが近年で分かった。しかし現在のディルギルの近辺には魔獣など一匹も発見された報告はなかった。だからこそ私はこの依頼を受けた。
しかし、真実はは違った、モンスターは徘徊し壁には「騙された」と書き殴られている。さらには先人者の日記も見つけ、真実を知ってしまった。
ここはギルド運営の処刑場なのだと・・・