2話:ゲームスタート
「ミッション1。まずは、腕試しと言ったところで、一ヶ月間生き延びてください。」
何言ってんだこいつは。そんなの寝て、食ってたら一ヶ月なんか生きていられるだろ。と軽く思っていたが俺はのちに一ヶ月生き延びる事の厳しさを知ることになる。
「では、ゲーム開始をしましょうか。何人生き残れるかな?」
「ミッション1:一ヶ月間生き延びろ。」
「ゲームスタート」
参加者:約 1億2000万人
離脱者:0人
もう昼のチャイムがなる頃だ。台所にでも言って飯でも食うか。だが、冷蔵庫には食品がない。一人暮らし中の俺はいつも食品を買っているスーパーへと向かう。
あれ?スーパーがいつもより暗いな。
スーパーに入るもいつも聞こえてくる「いらっしゃいませ」の声が聞こえない。
しかも、いつもなら値札の貼った食品が並んでいるが、今日に限ってか食品が一つも見つからない。
やはりゲームが開始されたことに原因があるのか?他に原因があるのか考えるが思い当たらない。
疑問に思っていると一人の男を見つけた。この状況を何とか打開する為その男に話しかけてみる。
「なぜ、店員も食品も何もないんだ?」そういえば、ゲームが開始して初めて人と会うな。男は顔を顰めながら声を発した。
「そんなの簡単な事だよ。黒騎士によってミッション1 一ヶ月間生き延びろ。が発令された。それがきっかけだろ。」
「ん?そこまでは何となくだがわかる。だが、なぜそう言いきれるんだ?」
「それくらいの理解はして欲しかったが、わからないのなら説明しよう。」
やたらと説明しよう。の所だけ肉太な声で言った。ヤッターマンのナレーターかよ。
「あぁ、よろしく。」
「日本以外の全ての国が消えた訳だろ?貿易という概念は当然の様に消え去る。スーパーに一切外国からの輸入品が来なくなる。それに伴い食品が無いってことは金の価値も当然下がる。もうわかっだろ?」
「なるほど。食品の価値が上がり、食品を売らなくなったのか。」
「その通りだ。」
俺はこんな厳しい状況を乗り越えられるかが心配になってきた。やはりこれも計算済みって事だな。黒騎士!!
「畜生!!どうすればいいんだ…」
「またまた、お前の頭は何の為にある?もう少し考えろ。黒騎士の言葉を聞いたか?」
そういうが全くわからない。全神経を集中させ記憶を片っ端から遡る。
「……あっ!スキルを駆使してミッションクリアに励め。」
「そうだ。スキルを使う。お前のスキルはなんだ?」
初対面相手何をされるかわからない。教えるか。教えないか。だが、こいつは何かと俺よりは頭が回るらしい。
「ははは。何を悩んでいる?俺がお前を裏切ったりすると思ってるのか?」
「生憎そうだよ。」
「なら俺とパーティを組む気はないか?」
「パーティ?」俺は首を捻った。
「パーティ知らないかい?なら、説明しよう。」やたらと肉太な声で言った。ヤッターマンのナレーターの真似でもしてんのか?
「このミッション1に置き換えると共にミッション攻略をする仲間見たいなものだ。」
「どうだ?俺とパーティを組まないか?」
「あぁ、受諾するよ。」こいつとパーティを組むと何かと役に立ちそうだし。
「では早速自己紹介をしないとな。俺の名前は霧沢凌だ。スキルは----Travelさ。」
トラベル?ろくに勉強しなかった俺にはその単語の意味がわかなかった。
「このスキルはお前が困っている食料も無限に具現化する事が可能。家は具現化出来ないが、ある程度頑丈なテントは具現化可能。」
旅のスキルっぽいな。すごい!こいつとならいける!「お前それ凄いじゃないか。尊敬するよ!」
「スキルだけで尊敬とか言われても嬉しくもなんともないぞ。それより、パーティ組んだ以上お前も自己紹介くらいしろよ。」
「それは、すまんかったな。」
「俺の名前は佐久間士郎スキルは----Createだ。」
1話では後書きしてませんが、これからしていきます!
どうも鞘美鞘 さやびさや です。
どうでしたか?自分なりには頑張った!w
感想とかあればよろしくお願いします。