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米内光政の独り言

1937年1月22日 海軍省



「こんなに装備が余っているのかい?」

「はい。呉だけでもこれだけの量ですから、他の鎮守府や要港部も合わせるとそれなりの量にはなります」


時の海軍大臣米内光政は、担当士官が持ってきた資料を一読すると、怪訝な表情をした。

表紙には「帝国海軍呉鎮守府備品調査台帳」と書かれていた。


「これだけの量を全く使っていないんだよね?勿体ないなぁ」

「と申されましても…」


この備品台帳には、呉鎮守府に保管されている、改装などで取り外した装備の種類と数が明記されていた。

中でも53㎝魚雷発射管の数は圧巻である。

球磨型軽巡洋艦の改装工事を実施した際に取り外された発射管が全部で20基も保管されているのだ。


「そうか…単装砲も余っているのか」


こう独りごちにつぶやいた後、米内はいきなりこう言った。


「余り物の装備で軍艦を新しく造れないかなぁ…」

「…は?」


担当士官は、全く持って理解できない発言に目を丸くした。

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