エッセイ 達人の教え
掲載日:2026/02/15
昭和生まれの私は少年剣士でした。
指導の小衛門先生は、背筋がすっと伸びたお爺ちゃん先生でした。
私の最初の師匠です。
小学校1年生のある日、剣道の籠手を身に付けて友人がボクシングをして来ました。
私もマネをして、ボクシングで戦いました。二人とも笑っていたと思います。
そこにお爺ちゃん先生が登場。
「ふざけるな!」と一喝して、竹刀で頭を叩かれました。
防具なしの素頭を竹刀で叩かれて、びっくりしたものです。
戦争を生き延びた本物のサムライですから、鬼のような迫力でした。
かなり痛かったと思います。
それ以来、私の人生において無知の失敗や馬鹿なことがあっても、
「ふざけた」ことはありません。
6歳にしては衝撃でしたが、はげしくも真摯で情熱的なご指導でした。
先生は規格外の人物だったなと、数十年たった今、身にしみます。




