こころの花
あの花はどこにでも咲く
栄養のある土はもちろんのこと
枯れてひび割れた地面でも
人通りの多いアスファルトの間でも
そしてあなたのこころのなかにも
あの花はどうやって育つのだろう
調べてみても出てこない
まだ名前がない花なのか
ぼくだけの花だ
朝陽が昇る
太陽を見るとよく育つ
赤い花びらが燃えるように
燦々と輝き出す
そよ風が触れる
風を受けるとよく笑う
緑の葉っぱが楽しそうに
左右に揺れて踊り出す
涙が降る
涙を浴びてもよく育つ
花びらに乗っかった雫は
キラリと光って
皆を元気にするようだ
名もないあの花は
どんなに過酷な場所であっても
音を上げることなく根を張り
ぐんと上に向かって進み続ける
鮮やかに色付いた七色の花びらが
ぼくを包み込むように大きく広がった
大丈夫だよ。
あなたのこころに咲いたあの花が
ぼくにそう言った
強いあの花は
ぼくの気持ちなんて少しも知らない
けれどどうしてだろう
あの花の言葉は
ぼくのこころに水をやってくれたみたいだ
澄み渡ったこころは
海のように広がってゆく
ぼくにもあなたを肯定できるかな。
勇気を与えられたらな。
あなたへの愛を伝えられるかな。
いや、やるんだ。
あの花を見習って
ぼくも自分の世界に水をやっていこう
あの花はどこにでも咲く
栄養のある土はもちろんのこと
枯れてひび割れた地面でも
人通りの多いアスファルトの間でも
そしてぼくのこころのなかにも
ご覧いただきありがとうございました。
ぼくのこころにも花が咲いてるかも。
誰かに届きますように。




