5.宗教団体 照回(てりまわし) 元道(げんどう)
山口県西部の某都市、その山間部に2つの本部がある宗教団体。
照回とは太陽の光から照射されるエネルギーと、太古から巡り回る命の波動を操って、高次元のエネルギー体と交信し、更には自らが高次元のエネルギー体になることを教義にした団体である。
照回の実際の方法については、左手を太陽に向け、取り込んだエネルギーを頭部のチャクラから周囲に放出し、高次元である太古からの自然エネルギーと繋がることで、自らも周りも幸せに導くという。
この方法については教祖しか行えない、教団全信者が行える、等々さまざまな説がある。
元道とは照回を行い、長らく生命体として外れてしまった元の道に戻ることを意味している。
この「照回」と「元道」は、厳密には別の団体である。
2つが1つであることは間違いないが、「照回」が可能な者だけが「元道」に入ることができ、「元道」の信者は「照回」の信者を導く存在とならなければならない。
「照回」「元道」信者の数は約千人が登録されており、中国地方にのみ支部が展開されている。
活動自体は他の宗教団体と同じく、精神的な修行として、経典を読み、山間部での瞑想やヨガ。畝村と呼んでいる教団敷地内にて、信者同士で質素な家に住まい、自給自足の生活。そして、教義を世に広めるための信者による勧誘、が熱心に行われている。
教祖として代表:照山紅葉、副代表:照山秋、が登録されており、紅葉と秋は母娘である。
教祖である紅葉は幼い頃から、霊視や予知を行い周囲の者から崇められていた。
学生の頃から、超常的な能力を以て人助けを行っており、20歳で教団:照回を設立。
30才で娘の秋を出産し、その後、自分の能力は一子相伝であることを理由に、子宮を全摘出している。同時に宗教団体:元道を設立。
照山秋も母親と同じく、幼少より超常的な能力を発揮し、人形を生贄に見立てた大願成就の方法や人の魂を操る方法、神隠し的な移動方法と、カルト的な宗教団体に良くある人間離れした逸話が多く語られている。
恐らく2代目教祖は照山秋だろうが、世襲批判を交わし、その威厳を高めるためにオーバーな表現が使用されていると思われる。
しかし、照山秋は中学・高校・社会に出ても母親に反発していた。
高校1年で結婚し、1男1女をもうけたが、どちらの子供も3歳に満たずに亡くなっている。
聞いた話では、どちらの子供も産まれた時に身体欠損が見られることと、障害があったらしい。
その後は音楽にのめり込んだり、テレビの仕事をしてみたり一時期は芸能関係にはまっていたようである。
母親と同じく30才で次女を出産しているが、この子については名前が夏ということ以外は、詳細不明な点が多い。一説には死産だったとも伝えられている。
照山紅葉、照山秋、の配偶者については、信者であるとも無いとも氏名についても何の情報もない。
照山紅葉については現在80才近い老婆のはずだが、見た目は50才に見える。
照回にも元道にも老婆もしくは老人が見当たらず、照山秋も50近いはずだが見た目は30代にしか見えない。信者については20-50台の成年および中年しか見当たらない。
自然と共に健康な生活を送ると、身体も若く保てるのかもしれない。
どちらの教団も信者の生老病死を保証しており、病気やケガには教団内の医師が応対し、働けなくなった者は信者同士で助け合いが行われる。
死亡時は教団主催で葬儀も執り行われる。
驚いたことにこの病気や死亡時に、遺族への金銭的な追加要求はないらしい。
このように自然との一体化とカルト教団とは思えない信者への誠実な対応により、至極、僅かにではあるが、近年信者が増えつつある。




