私のエッセイ~第八十弾:多言語学習雑記(その6)~ 静夏夜様への返信より。
皆さん、こんばんは!ご機嫌いかがですか・・・?
今宵は、ここのユーザーでいらっしゃいます、静夏夜様への返信を、ここの「新規エッセイ」のネタに、そのまんま使わせていただきました。
長いので、能書き抜きで、お楽しみくださいませ ❤️
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こんばんは!ご感想、いつもありがとうございます。
いや~、静夏夜様。
多言語の話題はですね・・・話し出すと、幾晩あっても足りないくらいありましてね・・・どこからコメント差し上げようかなぁ・・・。
まずは、「エスペラント」ですね。
「アフリカーンス」もそうなんですが・・・一般的には、静夏夜様が書かれたように、「エスペラント語」とか「アフリカーンス語」のように表記します。
ちょいとうるさい状況では、この二言語は、正式な「エスペラント」「アフリカーンス」のように表記しますネ。(うるちゃくて、ごめんちゃい!)
エスペラントは、「計画言語」といいまして、いわゆる「人工言語」なんですが・・・本当に練られて作られておりましてね、フランス語やスペイン語といった「自然言語」に負けないくらい、よく整備されておりますし、その音の響きも、ごく自然で美しいです。
これまで、いろいろな方が、人工言語の作成に挑んでこられましたが、最も成功しているのが、この「エスペラント」でしょうね。
ザメンホフという眼科医が、仕事の傍ら作ってくれたものなんですが・・・今や、「母語話者」までいるんですヨ。
つまりですね・・・生まれたときから両親に、あえて「エスペラント」で話しかけられ、本物の「エスペラント」の「ネイティブ・スピーカー」のベイビーもおられるんですね。びっくりしますよね!
この言語の特徴は・・・文法上の「例外」を徹底的に排除し、自然言語にあるような、面倒な、名詞の「格変化」、動詞の複雑な「曲用」「屈折」といったものを廃し、ごくごくシンプルな構造にすることで、誰もが学びやすく、習得が容易な言語として、知られていますね。
しかし、実際には、そんなに甘くはありません。
静夏夜様も・・・そして、私自身も感じていることですが・・・この言語も、けっして易しくはありません!
私たちには比較的なじみのある「ロマンス語」の要素を色濃く持っているとはいえ、やはり、アジア人の我々には、「膠着語」の日本語とはかけ離れた構造のため・・・習得は簡単ではないんですね。英語もそうですが・・・。
そうそう。
せっかくですから、静夏夜様、そして、皆様に、こんな素敵なYoutube動画を紹介しておきましょう。
実はこういった動画は、あとの「各論エッセイ」で触れていくつもりでしたが・・・えーい!出し惜しみしたって、しゃーない(笑)。
まずは、エスペラントのサンプル動画です。
この言語の「響き」「概要」は、大づかみではありますが、分かると思います。
『The Sound of the Esperanto language (Numbers, Greetings & Story)』
→ UP主様は、「ILoveLanguages!」様。
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このUP主様の語学動画シリーズなんですが・・・マジすげえ!
私が、エッセイ本文で挙げてきたようなマイナー言語なんて、まだまだ甘い!と思えるくらい、私も聞いたことのない言語の動画が、ゴロゴロあがっています。
でもですね・・・これらの動画、私、すっげー助かっているんですヨ。
なぜかっていいますとね、私が持っているテキスト・・・たとえば、「ゴート語」「古英語」「エトルリア語」「シュメール語」「アッカド語」といった古典語のほかにですね、現代語でも、「コルシカ語」「シチリア語」「フェーロー語」「アルメニア語」といった、CDもダウンロード音声もテキストに付属していなかった言語の音声も、この動画でカバーできたからです。
さらにですね・・・「世界人権宣言」の序文、すなわち、「Universal Declaration of Human Rights」の各言語訳まで比較テキストで冒頭部に載せられていることもありまして・・・同じ内容の文章を、違う言語で比較して学習する・・・このような、多言語学習者にとって、うってつけの「ウハウハ資料」なわけですよ。
ゴート語は、あの「西ゴート王国」の公用語でしたね。
こういった「古代語」を学習する際には、「世界史」の知識が欠かせません。
やはり、言語の成り立ちという観点も同時に学習するわけですから、畢竟、歴史の流れというものも、おさえておく必要があります。
英国がノルマン人その他に征服され、そういった征服者の連中の語彙が「借用語」として大量に「古英語」の中になだれこんで「折衷言語」となり、今の英語の素が作られたように、言語言語には、今現在の姿になってきた「歴史」「流れ」というものがあります。
あの「ラテン語」だって、面倒極まりない、厳格な語尾変化、格変化では、会話上非常に不便なため、それを崩した「俗ラテン語」というものを、人々は実際の日常会話では使用していたそうです。それが、今の「フランス語」「イタリア語」「ルーマニア語」などの、ロマンス諸語になりました。
では、せっかくですから、「ゴート語」「古英語」「エトルリア語」などの音声も聴いてみましょう。(これは、「再建音」といって、音声学・言語資料などから後世に復元・再構築されたものになります。)
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まずは、ゴート語の動画。
『The Sound of the Gothic language (Numbers, Greetings, Words & Sample Text)』
→ UP主様は、「ILoveLanguages!」様。
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次は、「現代英語」「中英語」「古英語」の比較。
『MODERN, MIDDLE, OLD ENGLISH: LORD'S PRAYER』
→ UP主様は、「ILoveLanguages!」様。~ 「中英語」は、中世の英語ですね。
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次は、「シュメール語」の動画です。
いわゆる「楔形文字」も、略式のものですが、書いてございますね。(下の「アッカド語」も同様。)
『シュメール語の音(数字、単語、サンプルテキスト)』
→ UP主様は、「ILoveLanguages!」様。
『The Sound of the Ancient Sumerian Language (Entemena of Lagash)』
→ UP主様は、「YouTube Archives」様。
または・・・
『the ancient sumerian language - inscription by entemena of lagash』
→ UP主様は、「Egoz」様。
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次は、「アッカド語」3つ。
『The Sound of the Akkadian language (Numbers, Words & The Code of Hammurabi)』
→ UP主様は、「ILoveLanguages!」様。
『The Sound of the Akkadian Language: Cyrus the Great Cylinder』
→ UP主様は、「YouTube Archives」様。
『The Sound of the Ancient Babylonian Language (Epic of Gilgamesh)』
→ UP主様は、「YouTube Archives」様。
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次は、「古代エジプト語(=ヒエログリフ)」2つ。
『The Sound of the Ancient Egyptian Language (The Sacred Texts)』
→ UP主様は、「YouTube Archives」様。
『The Sound of the Ancient Egyptian language (Numbers, Words & Sample Text)』
→ UP主様は、「ILoveLanguages!」様。
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次は、「エトルリア語」。
『The Sound of the Etruscan language (Numbers, Words & The Pyrgi Tablets)』
→ UP主様は、「ILoveLanguages!」様。
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最後は、私の大好きな、西洋言語のニュース番組。
これらを難なくリスニングできたら・・・もお、超人でっせ。
『ヨーロッパの言語』→ UP主様は、「Margaret Ping 美丽」様。~ 47言語あります。ぜひ、チャレンジしてみてね!
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ついでに、アジアのもいかが・・・?
『44 LANGUAGES of ASIA [part 1]』と、『44 LANGUAGES of ASIA [part 2]』
→ UP主様は、「Margaret Ping 美丽」様。
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・・・以上です。
静夏夜様、愛猫家様のときとおんなじで、またセコイ企画やっちゃって・・・ごめんちゃい!
では、失礼します。皆様、また、いらしてくださいネ。
m(_ _)m