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神様のお楽しみ!  作者: 薫
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追放

転生者が異世界で追放されるって、どうなんでしょう

 ゆっくりと目を開けると、知らない天井だった。いや、知らない部屋だ。

 何故、ここにいるんだろうか。頭がボーっとして記憶が定まらない。

 その感覚も徐々に治っていき、俺の記憶が呼び起こされる。


 そうだ、俺は前世で屋上から飛び降りたんだ。


 それで、神様に会って……


 俺はベットからガバッと勢いよく起き上がった。外からガヤガヤした声が聞こえる。数人どころかもっと人がいそうだ。

 俺は自分自身に【鑑定】と唱える。



 名前 タイヨウ

 種族 人族

 年齢 十六歳

 属性 風属性

 スキル 鑑定、身体強化(補助)、テイム、念話、召喚


 お爺さんの言ってた通りだ。ならお爺さんはやっぱり神様だったのか。

 

 すると、扉を外からノックする音が聞こえた。鑑定結果をどうやって消すのかがわからないまま扉は開かれた。


 「おっ、起きたんだな。どっか痛むとこはあるか?」


 「いえ、大丈夫そうです」


 ガタイが良くて何かの制服をキッチリ着たおじさんが、椅子に座る。

 そうしておじさんは話し始めた。

 

 今いる場所は、ヒンセク国王都の冒険者ギルド内の療養部屋で、俺はAランクパーティー〈竜の牙〉のメンバー。重症を負いギルドに担がれて来た時は生死を彷徨っていたらしく、上級ポーションで傷を癒さなければ死んでいたそうだ。

 ポーション代は〈竜の牙〉のメンバーがそれぞれ出し合って支払ったそうだが、不満顔だったという。



 鑑定結果はどうやら自分自身にしか見えないようで、手で払うと消すことが出来た。

 記憶や外傷も問題ないので、療養部屋を出た俺は〈竜の牙〉が集まるテーブルへ向かった。






 「遅せぇーんだよ」


 「ご、ごめん」


 「つぅーかさぁ、何でウチらがあんたのポーション代払わないといけない訳?あんたが怪我したんだから、あんたが払いなさいよ」


 「確かに、おかしい」


 「大体、あの程度の攻撃で怪我を負うのがおかしいのです。私達はもうAランクパーティー、この〈竜の牙〉に弱者は必要ないと思うです」


 何を言ってるんだ?メンバーが傷を負ったら助け合うのがパーティーだろ?本に書いてあったぞ…前世のだけど。


 パンッ


 リーダーのネグロが手を叩き、注目を集めた。


 「よしタイヨウ、お前クビな。たかがデーモンスネークにやられるようなやつは、いらねぇ。消えろ!」


 「えっ、いや、ちょっと待てよ!」


 「何よ?事実でしょ。デーモンスネークなんてBランクでも倒せる魔物よ?」


 「お前は我々について来れなかっただろう。現に避けきれずに重症を負った。足でまといがいなければ確実に討伐出来ていた」


 「あれは、俺の身体強化スキルがあったから……」


 「身体強化スキルは自分自身にしか使えないのです。下手な嘘は身を滅ぼすです」


 四人の冷たい視線が俺に突き刺さる。

 お前の居場所なんてない。そう言われてる気がした。


 「俺の身体強化スキルがなければ、今までのようには、絶対に上手くいかない」


 すると四人は何がおかしかったのか、狂ったように笑い始めた。


 「負け犬が何か言ってるぜ、ショメル」


 「給料泥棒の間違いでしょ。ねぇガーダルもそうでしょ」


 「そうだな、肉の壁にもならん」


 「肉どころか、骨と皮しかないです」


 俺は彼らに背を向けて来た道を戻った。受付には部屋で説明してくれた男性が俺の方を見ていた。彼だけじゃない、さっきまでの騒がしさはなく、ギルド内は静かで多くの者が冷めた目で四人を見ていた。

読んでいただきありがとうございます!

良ければ評価の方、よろしくお願いします*_ _)

(指摘もお願いしたいです)

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