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神様のお楽しみ!  作者: 薫
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第一章 リズの魔化

2ヶ月ぶりの投稿になります。

よろしくお願いしますm(_ _)m

 アース、アルシオン、テルトの三人が魔法陣を構築している時、リズは一人部分変化を解除して飛んでいた。

 向かう先は、アルバ大森林の中心部に存在するであろう、魔界へと通じる穴。


 森がギュウギュウになるほどの魔物は、本来存在しないハズ。

 それは、森へ行く冒険者ならわかることで、ならそうなったのには理由がある。思いつくのはリズの背後に突然現れたエンヴィーとエンヴィーの背後の黒い穴。

 魔物が増えるのなら、その黒い穴はまだそこにあるという結論になった。そこを突破出来れば、下界から魔界へと入ることが可能となる。


 

 魔物達が一斉に動きを止めた。


 オーガやオークはもちろん、レッドボアやダガーウルフ、ゴブリンなどが全て止まる。斜め上を見上げて、瞬きさえもせず停止していた。


 「待ってて…メア」


 森の中心部には以前見た黒い穴があり、奥に大地が見えた。


 どぷんっ


 まるで、沼に全身をくぐらせたような感覚があった。気持ち悪い。だがそれも一瞬で終わった。


 さっきまで魔物がいた方向から魔法が放たれたのか、穴の向こうが真っ白になった。

 しかし、音も爆風も衝撃も何も起きなかった。もしかしたら、そういうのは届かないのかも知れない。

 黒い穴に、ヒビが入り……



 バリィンッ!!



 これで良い。私の役目は半分達成された。後は、メアを助けるだけ。






 魔界には初めて来た。

 魔界で生まれたことは覚えていないし、当時の魔界の様子もわからない。

 でも、ここは酷い。


 乾いた大地、見える場所に草木は一本もなく、大小様々な魔物が大量にいるだけ。

 この敵を全て一人で倒さなければならない。たった一人で出来るだろうか。


 『魔化するのだろう?』

 

 上から問われた。見上げると、アビスという者がいた。


 『魔化するならば、イビルメアと唱えよ』


 「イビルメア」


 身体の奥深くで押し止めていた(ちから)が溢れてくる。

 薄らと瞼を開けると周囲で渦を巻くように、闇と光の二属性が輝く。


 隣に着地したアビス。彼の周囲には男女問わず多くの者達が、跪いていた。

 彼からはアースを見た時と同様の感覚がする。


 『ナジャ、我が前に』


 彼の言葉でナジャと呼ばれた女性が、降り立った。


 鳥のような翼ではなく薄い膜のような黒い羽に、頭の側面から上に鋭く伸びた白銀の角、こげ茶色の肌に、(きわ)どい衣服を少し。

 金色に光る瞳が美しかった。


 あぁ、私もこんな綺麗な姿なのかな……。


 『では、行くぞリズ、ナジャ』


 『お任せ下さい!』


 咄嗟に出た言葉に安心感を覚えた。

 

 あぁ、私はこちら側なんだ。


 ……終わったら母と戻ろう。


 

読んで頂きありがとうございます!

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