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SFC フロントミッション ガンハザード

SFCの古いゲームをクリアまでやってみた感想文です。

このソフトを一言で言うなら『リアルな、かんばれゴエモン』といったところでしょうか。

操作感はSFCの『がんばれゴエモン ゆきひめ救出絵巻』と同じ感じです。ただ、リアルなロボットがガシャガシャ動いて、ドッカンドッカンとミサイル撃ちまくって、敵のロボットがガッシャンガッシャン壊れていく様は爽快です。原画が天野喜孝なので、壊れていくロボット達もなんとなく、脆く儚く崩れていくような感じがあって、『壊してる爽快感』が本当にリアルです。ストーリーは詳しく書くまでもないくらい単純で、主人公は大統領を護衛するシークレットサービスみたいな組織に所属していて、ある日、主人公の目の前で大統領が誘拐されてしまった事で、大統領奪還のミッションを遂行して敵のアジトに乗り込むというストーリーになります。ストーリー的にも横スクロールの撃ちまくりアクションという点でもコントラっぽいですが、ゲームの内容はコントラとはテイストが違い、がんばれゴエモンとかFCのスーパーマリオ3に近いです。まずマップからステージを選んで、選んだ先の横スクロールアクションステージをクリアしていくスタイルになります。途中、エリアマップ内にあるショップで武器や装備パーツを買って自分の乗るロボットを強化していくRPG的な要素もあります。普通にステージをクリアしていけば、武器や装備を買うお金は充分に貯まるようになっているので、金欠で先に進めないというような事も無く、快適に物語が進んでいきます。この辺りのバランス調整は非常に良く出来ているゲームだと思います。

しかし、しかしです。このゲームの最大の特徴というか、画期的で面白いシステムが多数の『積みバグ』を発生させてしまっていて、それがこのソフトを失敗作として有名にしてしまっています。

それはこのゲーム、アクションステージ内でロボット操縦者がロボットから降乗できるという画期的?なシステムを採用しており、ロボットを降りる目的として、工場などで扉が閉まっていて先に進めないような個所でロボットから操縦者が降りて、近くにある通気口などに入って、それを伝ってコントロール室などに潜入して扉を開けて、ロボットのところまで戻って開い扉をロボットに乗って通過するというような場面で降乗が必要となります。

ロボットから降りた人間は画面上では、クロノトリガーのフィールド画面上での主人公よりも小さい、ホントにゴミのような小ささで映し出されますし、拳銃しか持っていないので攻撃力はほぼ0です。装甲武装の敵ロボットには拳銃は効きません。まあ、この辺りの仕様はギリギリ許せる範囲ですが、問題は、上記のような条件クリアのための目的以外でも、いつでも降乗出来てしまうという自由過ぎるシステムにあります。なぜこんなしようにしたのか?

例えば最初から最後まで生身で戦う縛りプレイなどやる人が出てきたときのための、やり込み要素としていつでも降りられるようにしておいたのか何なのか。それにしても、開発陣の中には全部生身でクリア出来るか試した人がいなかったんじゃないでしょうか、生身で進んで行くと、前進も後戻りも出来なくなって積んでしまう個所が何ヶ所もあります。この時代のスクウェアソフトにしてリセットするしか無い積みが何回も起こるソフトって、ダメ評価なんじゃないかと思います。普通にプレイしていても生身でのあまりの移動速度の遅さに、ドアロックを解除してもロボットのところまで戻るのが面倒過ぎて機体を棄てて生身のまま先に進んだら積んでしまってリセットしかない場面が幾つもありました。生身のままボスの部屋まで行ってしまい、ガチガチに装甲したボスには拳銃も手榴弾も効かず、ただ殺されるのを待つだけという事もありました。まあ、リアルと言えばリアルなんですが、なにかこうリセットボタン以外の救済方法は無かったのかなぁと思ってしまいます。

後は、基本的にこのゲームは撃ちまくって破壊する爽快感がメインなので、軍を制圧するくらい強力なゲリラを主人公達の小隊一つで壊滅したり、小さな村を壊滅した反乱軍のリーダーが仲間になるって言ったら『ありがとう』って喜んで迎え入れたり、人質になっている正規軍の将校を何故か軍ではなく主人公達が救出に向かったり、リアル路線の軍事物としてはツッコミどころが満載ですが、まあ、90年代の子ども向けゲームなので、ストーリーとしては面白いと言って良いのだと思います。

その他、BGMやドット絵の書き込みなどは、さすがのスクウェアなので凄く良く出来ています。それだけにこの致命的なバグの多さが惜しまれる作品でした。

全体の雰囲気は凄く良く出来ているソフトだと思いました。

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― 新着の感想 ―
[一言] 懐かしい…… 序盤、大統領にトレーラー運転させて、主人公は荷台で運ばれてるだけなのはいいのかよ、と思った記憶がw
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