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盛者必衰

作者: 高池(タカチ)

「たった今<一瞬で嫌なことを忘れる装置>が完成しました。コレです。」

「ずっと部屋にこもってると思ったらコレを作っていたのですね。やりましたね!」

「本当長かったです…もうこれ以上頭を使えない。早く楽になりたい…と思いながら作った一大傑作の一台です。」

「駄洒落を混ぜる位嬉しいのですね。」

「もちろんです。早速試してみたいのですが、どうですか?体験してみますか?」

「嫌ですよ。初めは自分で試してくださいよ」

「それもそうですね。じゃあ早速。何かあったら危ないので離れてください。ではいきます。」



「どうですか?」

「えぇ…それはもう清々しい気分ですよ。」

「ということは?」

「成功ですね。」

「やりましたね!では何台か作って売りましょう!」

「私も先程からそれを考えているんですけど、なぜだかこれの作り方を忘れてしまったのですよ。」

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