C-3
朝が待ち遠しい。
これほど心持の軽い夜を過ごすのは久しぶりだ。
金曜日の夜のようだ。
授業がない日は昼まで寝られるからな。
「そろそろか…。」
人狼が出る時間だ。
その前に与えられた仕事だけは全うしておこう。
そう思い、オレは箱の蓋を開けた。
次の日、無事生存したオレは犬たちの鳴き声を目覚ましに例の広場へと出向いた。
倒れていたのが、メガネの奴で心底安心し、計画の首謀者を見る。
Bは怪しく微笑み、犬の群れの中で死体を眺めていた。
「いけそう?」
後ろからAとDがやってきた。
D、半分寝てんじゃねぇか。起きろよ、こんな絶好の機会なんだからよ。
「Aどうだった?」
「うん、Bの言った通りだったよ。」
「よっかたー。じゃあ、みんな、手筈通りによろしくね。」
「「「はーい。」」」
前のゲームとは大違いの緩さだ。
これくらい楽な世界だったらよかったんだがな。
もう抜け出せると思うと嬉しい限りだ。
4人で雑談していると、村長と村人がやってきた。
寝坊か?遅かったじゃねえか。
オレたちが早すぎたか。
「さあ、処刑される者を選ぶのじゃ。」
「村長、人狼が誰なのかわかったよ。」
Bの言葉に、村長が目を丸くする。
「だけど、試したいことがある。だから、今回だけ処刑をなしにしてほしい。」
Bの笑顔を村長は訝し気に見る。
少し迷って村長が答えた。
「…今回だけじゃ。」
「どうもー!!」
Bの異様な振る舞いに俺らだけでなく村人の顔も曇っていく。
作戦に支障が出るんじゃね?
少し不安だな。
日も暮れてきて辺りが暗くなる。
反撃の時間だ。
「見てろよクソオオカミ。」
窓を閉め、意気揚々と外に出た。




