B-3
俺たちはついていた。
これで勝たなければならない。
早く、終わらせなきゃ。
話し合いはいつもの通り、自分の擁護だけだった。
それぞれが思ったことをバラバラに口に出し、相手を疑う。
これじゃあ、いつまで経ってもこのゲームが終わらない。
今気づいたんだ。
「決まったか?」
「もうちょっと待ってくんない?」
眉間にシワを寄せる村長に苦笑いをしてから話し合いの輪へ戻る。
ちょうど、Cが何かを話しているところだった。
「共有者、そういう役があるんだろ?」
この役職を誰が担っているのかわかれば、無駄な犠牲を減らせる。
しかも、どちらかが襲われても、2人で共有していた情報をもう1人が開示できる。
信頼を得なければならないが。
「俺だよ。」
ジョンが真っ先に言った。
その声は震えていて、不安と恐怖が入り混じっていることがわかった。
ジョンは一息置いて、俺を見る。
「なあ、そうだよな?」
縋るような目に、俺は思わずつばを飲み込んだ。
命がかかるとなると、人はここまで必死になるんだと冷静に考えて、頭を振る。
「違うよ。」
俺の言葉に、ジョンは目を丸くした。
「何言ってんだ!!おまえ、昨日も俺と話してただろ!!」
「ごめん、俺、昨日はAと話してたよ。」
Aの肩に手を置いて見せる。
Aもジョンを睨みつけ、俺へ一歩近づいた。
「ねえ、あんた、人狼?」
「ち、ちがう!!!」
必死に叫ぶが、疑いは晴れない。
ジョンは結局泣き叫びながら、処刑台へと連れていかれた。
村長は村人を家に帰すと、俺たちの方をちらっとみて帰って行った。
「ゲーム、終わらないな。」
Cが笑いながら呟いた。




