表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/50

D-1

やけに眩しいと思った。

まるで太陽の下で寝てるみたいだとも思った。

きっと寝ぼけて外に出たんだろうって目を開けた。


どこここ。四角い。

すぐ近くに4つ、かばんみたいなやつが落ちてた。腰に巻くタイプ。一応手に持っておく。


「…。」


目的地もないまま歩いていると、いくつか木が見えてきた。やっぱり四角い。どこもかしこも同じような景色で眩暈がしそうだ。さっきの場所には戻れそうもない。

不思議な世界だと、地面を数回叩いたら穴が開いた。四角に切り取られた感じで。よく見ると、とても小さな土色のブロックが落ちている。手に取って捨てると、さっき切り取られた分の土が出てきてわーびっくり。


「ふしぎなぎっみく、だな。」


持ってみても手は汚れないし、これに入れておいてもいいだろうか。結構入りそうだし。

とにかくちょっとおもしろかったので掘り進めた。木も切った。木材を適当に4つ組み合わせてみたら、何かの台になった。さぎょうだいって書いてある。説明書もあった。


それからは作った木のつるはしでしばらく石を集めていた。元に戻る方法もわからないし家を作ろうと思ったから。もうちょっといい場所に作る予定。

海が見える家がいいな。

どんなデザインにするか悩んでいると、重くも大きくもならないままかばんがいっぱいになった。さあ、海を探そう。地図もないままで不安だけどしょうがないな。


幸い近くにあった。何て都合のいい展開。

にゃあ、と足元から神ボイスが聞こえた。四角いけど。思わず抱き上げる。

猫が来た方を見るとベッドがある。4つ。何で?


「よくわからんせかいだ。」


ちょっと休憩しようとベッドの脇に腰かけた。なかなかの好条件。ひなたっぼこにちょうどいい。


「…ねむ。」


太陽はまだ低いがこのまま夢に逃げてしまおう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ