B-4
不思議なことなんて起こらないと思ってたから、今までの展開はすごく純粋に楽しめた。
でもこれは予想してなかった。
だって空が降ってきてる。これは異常事態だよね。
さすがの俺でも死んじゃうかも?
「しょうがないか…。」
なんて弱気な声も聞こえてきたから、もう助かることもないんだろうなーなんて思いながらぼんやりと空を眺めた。
暗いブロックがランダムに落ちてくる。やっぱり夢なんじゃないかなって思うけど、さっき勢いよく倒れて頭を打った。痛い。夢じゃない。
色々と考えてたら、崩れる空の端で光が線になって消えた。
あれってそうかな、初めて見た。
「あ…なあれぼし…。」
舌が回ってなかった。自分でもよくわかんないけど、眠いのかな。頭がフワフワしてきた。学生以来だ。…あ、たまに仕事してる時にもあるかも。
みんながどうなってるのか気になるけど、もう無理。寝てもいいですか?
「A寝たな。」
「Bはおきてるかな。」
2人の声が聞こえたけど、返事する気力もない。
目を閉じるとキレイな星空が広がっててびっくりした。こんな景色いつ見たっけ?
あ、こっちでも流れ星があった。お願い事しなきゃ。
えーっと、何をお願いしようかな。
悩んでる間にも、どんどん頭が働かなくなる。
「地面もくずれ始めたか。」
少し眠そうなCの声を聞いてすぐ、俺は深く眠ってしまった。