タイトル未定2026/10/10 19:21
リオ先輩は保育士でリーダー的な存在でした。
「エミ先生!その絵本の持ち方だと見えにくいから、自分の胸の前じゃなくてもう少し横に持ってやると自分も読みやすいし子供も見やすいよ」
リオ先生は私の憧れです。
私は新卒でこの幼稚園に入ったが、他の先輩は皆仕事に追われていてここまで丁寧に教えてくれる人はこの3年中々いませんでした。
それには訳がありました。
悪役令嬢ならまだしも、悪役そのもののようなワンマン園長が居たからです。
ワンマン園長は皮肉にも前任者から仕事内容を教えてもらえませんでした。
前任者と今の園長はいつも火花を散らす仲だったからです。
それが原因なのか園長は行事の決め方などもわからず、遠足では行き場でけでスケジュールが終わり、その後はフリーの予定で行きあたりばったりの指示を出すようになってしまいました。
そんな中、先生からは不平不満の嵐だったが本人に言う人は居ませんでした。
それもそのはず、本人に言えば何倍返しもしてくる園長だったのです。
しかし、園長は自分が噂の的だと聞き、リーダー格や長年居る長を集めました。
「下の人に有無も言わせるな。あんた達が先輩でしょう。そんな文句は言わせるな」
園長は言い切りました。
それに霹靂したリオ先生は革命を起こそうとしました。
しかし、周りの先生達は園長への恐怖で誰もついてきませんでした。
そんなリオ先生に甘い言葉を囁いたのはミオ先生でした。
「リオ先生、実は手軽に稼げる方法があるんですよ」
「えっ!なになに?」
疲れ切っていたリオ先生はそんな甘い囁きにのってしまいました。
リオ先生はミオ先生に流され、ねずみ講に走ってしまいました。
リオ先生は元々説得力のある先生でした。
そんなリオ先生は悪気もなく後輩や周囲の先生に善意で怪しい化粧水を薦め始めました。
「リオ先生が言うなら……」
周囲の先生はリオ先生の熱意に負け、騙されてると誰も信じれずにリーダー格の先生まで化粧品を買うようになりました。
そうこうしてねずみ講が広まり、園長の耳にも届きました。
「それは誰がやってるの?」
「リオ先生です」
周囲の先生は言いました。
「ミオ先生もじゃなかったっけ?」
リーダー格の先生が訊くとその先生は「ミオ先生はもう辞めました」
リオ先生は全ての罪をミオ先生に擦り付けられたのです。




