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山の海鳴り

作者: 檸檬

あの雪だと思ったものは


あの小雪が舞っていると思ったものは


あの街まで行くためのトンネルを抜けてみたものは


雪だとおもったものは今


小雪が舞っていると思ったものは今


あの海なり


あの夕陽が溶けたような真っ赤な海は今


街にゆくまでの道から見上げた山が真っ赤な炎の海になり紅い陽炎が揺れて燃えているものだった


あの小雪は冬の枯れ葉を焼き払う

山から落ちてくる火の粉だったことに


わたしは目を見張り静かに


じっと遠くから見ることしか出来なかった


トンネルの向こうから


街中に 


海鳴りに似たサイレンがなりわたる


消火活動に大量の水道管からの水を引き上げる

隊員たち


山の水、川の水、いくつもの雫が流れたことだろう


真っ赤な海鳴りが響く


小雪に似た火の粉が舞っている































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