小動物は生き延びたい
ハムハム!ハムハム!
『クソッタレ!なんでこんな事になってるんだ!』
路地裏に1匹の毛玉が赤い木の実を貪り食らっている。
「はぁ、転生とか本当にあるとか思わないし。また、変な夢でも見てるのかと思うだろ!?」
そう、それは彼がここで目を覚ます前の話。
職を失い、女に逃げられ。ベンチで途方に暮れながら、そのまま眠りに落ちた男の夢のような体験の話。
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「「目覚めるのだ…」」
なんだ?
「「君たちに力を借りたい」」
はぁ、また変な夢を見てるのか?
萎えすぎて”なろう”みたいな夢みて
虚しすぎるだろ。
「「これから君たちの向かう世界には、世界を揺るがす危機が迫っている」」
なんか変なパネル出てきたし、キャラクリしろみたいな感じか。
テンプレすぎるだろ、こんな夢よりもっと癒される夢が良かったんだけど。
「「邪神の使徒が生まれ、たくさんの命が無に帰すであろう」」
あ!種族選べるじゃんハムスターでいいや可愛いし、あとはなんでもいいや。おまかせで!
「「邪神の力は強大だ、だからこそ外から来た君たちの力が必要なのだ」」
夢だけでも癒される夢にしてくれほんと。
「「君たちには未だ眠る力がある。それをこの場で知覚してもらいたい」」
なんか言ってるけど何でもいいや!
よし転生っと
「「そして救って欲しい
次はもう少し癒される夢になればいいな!
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ハムハム!ハムハム!
『夢だと思うじゃんなぁ。ほんとに』
俺がハムスターになって、1週間。
この街を見て周りながら状況の整理をしていた。
街並みはからして中世ヨーロッパなのかと思ったが、それより文明は進んでいるような気がした。
何より不思議な力で動く道具を使っており、街灯などを見ても、電気やガス、油や などでは無い物で光を灯していた。
街の人も、どう見ても魔法としか言えない力を使っていたし、まさになろう小説で定番の異世界に来ちまったようだ。
なにより、思ったよりも街が綺麗で安心した。地球の中世は衛生面が終わっていたからな、本当によかった。
不思議な力は自分自身にもやっどっていた。
なぜか、最初からまるで手足の様に当たり前の物として、物質では無いなにかがあるのを理解していたし、それを体内で自在にコントロールできていた。
体内でコントロールすると身体能力が、とんでもない程上がって、この小さい体でも何とか生活できているって感じだ。
きっとこれは、あの時にちゃんと設定されるはずの転生特典的なやつなのだと思う。
ちゃんと設定してれば、何ができるるのか理解出来ただろうに。
後悔先に立たずだなぁ、、、
1週間過ごして、まぁ死にはしないかという状況だし、これからの行動目標でも決めて動こうかなってのが今の状況だ。
いい夢見たかっただけなのに、ハムスターになって中世サバイバルはキツイんだよなぁ。




