優しい声のプロキオン
機械的行動
花の上と花の下
価値観の違いなんて生温い
不変的違いだ
変わらないのだ
対立では無い
ただ
変わらないのだ
拒絶するのは簡単で
無視するのは当たり前で
対立では無い物
それが社会に
はめ込まれている
鵜呑みにして走れば
それらは壁になる
警戒して走っても
それらは壁になる
壁の隙間は
ゼロでは無い
「考えても良いよ」
優しい声のプロキオン
透き通った風
ぬるいけど温かいボトル缶
「話しても良いよ」
優しい声のプロキオン
時間の隙間に
教えてくれる
優しい声のプロキオン
受け入れろと言う
リスペクトしろと言う
あゝ変な事を言う
知能指数を回転車にして
他人の知能指数を笑う
どうだい
これが世界だ
僕らの作っている世界だ
あんなには
言われたくないね
良かった
ちゃんとしていて
僕は安堵した事があるけれど
でもそれが
いけないのかもしれない
何処かの誰かには
逃げ道が無くなってんだ
そして
死ぬまで頑張ってみて
それで
死んでしまってんだろう
小さな一部は
ゼロでは無い
「考えても良いよ」
優しい声のプロキオン
落ち着いた明かり
中途半端な時間
「話しても良いよ」
優しい声のプロキオン
素直な時間を
聞いてくれる
優しい声のプロキオン
潔癖症と利害の一致
面倒な組み合わせ
人殺しと罪と罰
面倒な組み合わせ
傲慢さと嘲笑うヒーロー
面倒な組み合わせ
誰だよ
面倒な人間に作ったのは
なんて
面倒な僕が言った所で
説得力は無いな
でも僕は
自分に嘘なんてつかないから
目を閉じても
ゼロにはならない
「考えても良いよ」
優しい声のプロキオン
ドロドロな物を
綺麗な水で洗ってる
「話しても良いよ」
優しい声のプロキオン
何かを変えて
火を灯す
優しい声のプロキオン