第二話 【正義の剣】
さて第二話、どうなってしまう?
「知らんな。」
まあ口が固いけど今日も
「「ゆっくりしていってね!」」
「何て事をしでかしてくれたんだ!すべてお前のせいだぞ!」
「し、しかし?」
僕は弁解しようとするが聞く耳を司令官は持たなかった。
「とにかく、上に報告する。それまでお前は独房で頭を冷やしとけ!」
こうして、僕は虎道につれていかれて独房でしばらく時を過ごした。
そして司令官がやって来た。
「土佐山に言い渡す。これより銃殺刑に処す。よって刑場に向かってもらう。」
「そんな馬鹿なことがあるものですか!」
「つべこべ言ってないで歩け!」
司令官は僕の頬を強く叩いた。
刑場にはすでに何人かライフルを持ったものが配置されており、今すぐでも殺す感じがうかがえた。
「これより処刑人 土佐山 啓祐の処刑を刊行する。構え!」
この時僕は一生の終わりを迎えた。かに見えたが一瞬僕は目を疑った。
「えっ!?」
そこには、作ったばかしの粒子発生機がアーマーと共に僕に合体したから。
「構わん!射てーー!」
司令官はあわてて処刑を命じるもそれはもはや造作もないことだった。僕は発生機に身を任せ次々に交わした。そしてお返しにポケット180mm滑空砲を辺り一面にお見舞いした。
「お前らぁ~!」
「総員、発生機を狙え!それでやつは動かん!」
「当たればの話だがな!」
そう言って、司令官に最後の滑空砲を撃ち込んだ。
「お前、裏切ったなぁーーーー!」
見るとそこにはバックパックを背負った虎道がいた。多分虎道のお陰だろう。司令官はその言葉を最後に灼熱の炎へと飲み込まれていった。
「これで本当に銃殺刑だな。」
そう呟いて今に至る。
上層部の話によると、もともと教育司令官として配属したものの、後からスパイと発覚したため、処刑のチャンスをうかがっていたが僕のお陰でその手間が省けたらしい。
「ありがとう。」
「それよりも任務を。」
「それもそうだな。旗艦には他国や異世界などから来る船を片っ端から殲滅してほしい。もちろん補給物資も送る。頼むぞ。」
「了解しました。直ちに発信準備作業にかかります。」
「なるべく急げよ。」
それからの仕事は早かった。
一時間後
艦長服を着た土佐山は席に座り合図を出した。
「もうでられるか?」
いつでも出せます!という雰囲気の顔で返してきた。
「これより本艦は他国異世界の船にむけての迎撃任務を開始する。この任務はとても重要である。諸君らの奮戦に期待する。ではOVER TIMES 微速前進 発進!」
そして核でワープホールを出現させて大空へ羽ばたくように消えていった。
(頼むぞ。)
そう上層部の人は願うばかりだった。
次回予告
土佐山率いる艦隊が最初についたのは忘れ去られたものが来る世界。しかし、そこには妖怪も忘れ去られて激怒していた。
第三話 【最初の目的地】
「こんな戦争なんか終わらせてやる!」