ここまでの覚え書き
大陸歴第三期243年 インランド王国歴359年(第九章開始時点)
◇ 第九章登場人物
◎ ニート・デ・ドゥーテイ・コミュショー
年齢:21歳 髪:アッシュブロンド 目:蒼 爵位:男爵
庶民の憧れである貴族となったが、下賜された領地の貧しさに借金漬けの毎日。
相変わらず、コゼットの事は諦めていないが、立場を持ったが為、貴族にとっての家というものを真剣に考え始める。
◎ ニャントー
年齢:23歳 髪:茶 目:茶 種族:猫族(開放奴隷)
奴隷の身分を開放されたが、ニートに付き従い、それを誇りに思っている。
同時期、一緒に買われた他の三人、ニャンガス、ニャートン、ニャムルも同様であり、猫族としての脚力を活かして、最近は伝令役を担う事が多い。
◎ ハーリ・ボッター
年齡:36歳 髪:黒 目:黒 肌:褐色
ニートが作った会社の表向きの社長であり、ボッター商会の商会主。
丸眼鏡をかけており、インランド王国とは海を隔てた遙か東にある島々の国に生まれ。
行商人として、大陸東海岸の国々を渡り歩いていた経験を持ち、数多の商人、領主と知己を持つ。
◎ アリサ・バップ・コミュショー
年齢:19歳 髪:黒 目:黒
コミュショー領主館の侍女長を務めており、住民達からは奥様と呼ばれて慕われている。
最近、本格的な子作りに頑張っているが、その気配が見れず、それが最近の悩みの種になっている。
◎ リズィー・アーリ・コミュショー
年齡:24歳 髪:栗 目:茶
ニートがバカルディの街を初めて訪れた時、専用侍女となってくれたお姉さん。
実家が宿屋を経営しており、計算能力を持っていた為、ポーンシュの街の雑貨店を任されているニートのお妾さんでおっぱい担当。
◎ ララノア
年齢:36歳 髪:白 目:紅 種族:エルフ(開放奴隷)
奴隷の身分から解放され、一旦は大樹海にある生まれ故郷へ戻るが、ニートの元へ再び戻る。
実は***であり、両親からニートとの仲を正式に認められたせいか、最近はちょっと嫉妬深い。
◎ ハーベルハイト・ドライド・キファ
年齢:43歳 髪:赤 目:黒 爵位:伯爵
ロンブーツ教国の貴族位を捨てて、ニートの臣下となった元ロンブーツ教国軍側の総司令官だった人物。
嘗ての経験を活かして、主にニートの相談役を担っており、恐妻家の一面を持っている。
◎ ネーハイム・グラーシ・ブレーム
年齢:40歳 髪:黒 目:黒
ニートの兵役が済んだ時点でお役御免となる予定だったが、その後も変わらず付き従い、ニートが男爵になると共に陪臣騎士へ出世する。
その際、戸籍も変えており、長男は婚約者が居た為、レスボス領に残ったが、奥さんと次男はコミュショーに引っ越している。
◇ 第十章登場人物
◎ とある王都の伯爵令嬢
年齡:不明 髪:不明 目:不明
ニートが貴族の社交に慣れていない頃、酔っ払った勢いと誘惑に負けて関係を結んでしまった女性。
今現在もその関係は続いており、ネーハイムだけがこの事実を知っている。
◎ バルバロス・デ・バカルディ・オータク
年齢:69歳 髪:黒 目:黒 爵位:侯爵
最近、ミルトン王国との戦いで負った左膝の矢傷が元で左足がやや不自由になり始めている。
それに伴い、体力も衰え始めて、前線での様な激しい戦いは難しくなりつつあり、それが原因で昨年のアレキサンドリア大王国戦では緒戦を敗退している。
◎ ティラミス・デ・バカルディ・オータク
年齢:19歳 髪:金 目:茶 爵位:侯爵家嫡子
嘗てはすぐに体調を崩して寝込んでしまう虚弱体質だったが、ニートとの婚約を期にそれを改善しようと一念発起。
バルバロスから槍を学び、運動神経は無いが、簡単に寝こむ様な事は無くなった。
だが、どうしても食が細い為、肉付きは良くならず、最近は自分の貧相で幼い身体で悩んでいる。
◎ サビーネ
年齢:24歳 髪:栗色 目:黒
オータク家に仕える重臣御三家の一家の当主。
以前はニートの事を嫌っていたが、昨年のアレキサンドリア大王国戦で命を助けられ、その心境に変化が表れてきている。
◎ ジュリアス・デ・シプリア・レーベルマ・インランド
年齢:20歳 髪:アッシュブロンド 目:黒 爵位:第三王子
三年間、トーリノ関門の総司令官の座を見事に務め上げた後、新設された直轄領巡回兵団の団長の座に就く。
だが、その名が示す役目は元々が第二騎士団のものであり、事実上の閑職に等しく、溜息を漏らす毎日が続いている。
◎ エル
年齡:34歳 髪:栗 目:黒
ティラミスにとって、母親代わりの人物であり、バカルディの城に勤めるメイドさん達を統括する侍女長。
オータク侯爵家騎士団の団長と結婚しており、子供が二人居る。
◎ メル
年齡:21歳 髪:銀 目:翠
ティラミス付きのメイドさん。オータク侯爵家のある陪臣の次女。
◎ マリー
年齡:21歳 髪:赤 目:茶
ティラミス付きのメイドさん。オータク侯爵領のある村長の三女。
◎ オータク侯爵家騎士団の団長
年齡:36歳 髪:黒 目:黒
その名が他国にも轟く『赤備え』の纏め役を担うだけあって、その武は高い。
元々はニートとティラミスの婚約を反対する一人だったが、昨年のアレキサンドリア大王国戦で心変わり。
今ではニートを『若様』と呼び、酒を一緒に飲む仲にまでなっている。バカルディ城侍女長の旦那さん。
◇ 地理、設定など
◎ コミュショー領
インランド王国の南方領に属し、北をジブラー山脈に、西を大樹海に行く手を阻まれている僻地中の僻地。
領内にある村はキファ村、モバーエ村、ブレーム村、バルデラ村の四つ。総人口は約千二百人で過疎の傾向が見られる。
近年は領主が長らく居らず、代官統治が続いた為、領民は搾取され続けて貧しく、領内の整備と開発もまるで進んでいない。
山間の高原地帯故に農耕面積が狭く、牧畜が主産業でチーズが美味いと評判。
◎ ボッター商会
この世界と時代に合わせて、外見は商会という形を見せているが、その実はコミュショー領の経営と密接に繋がった公益会社。
商会主のハーリは経営を任されているが、その経営方針はニートに従わなければならない。
◎ アーリ雑貨店
リズィが店長を務めるポーンシュの雑貨店。
この雑貨店もボッター商会と同様にリズィは経営を任されているが、その経営方針はニートに従わなければならない。
ボッター商会とは別の枠組み扱いとなっているが、事実上のボッター商会ポーンシュ支店。
◎ ジブラー山脈
古の昔、巨大な邪龍の亡骸が変貌して出来たと言われる山々。
鉄、銅、石炭などの鉱脈が確認されている。
◎ ラムズ川
幾つもの支流を集め、ポーンシュを起点とする南方領西域最大の川。
南へ大きく迂回しながら、その途中にバカルディの街を経て、東にある海まで続いている。