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第04話 いきなりの初陣




「はぁ……。はぁ……。はぁ……。はぁ……。」


 トリオールの街に到着するや否や、手続きもそこそこに重くてひっくり返りそうな補給物資を背負わされ、ほぼ昼夜を問わずに歩き続ける事、3日間。

 疲れに自然と下がっていた顔をふと上げると、前方に目的地と思しき前線基地がようやく見えてきたが、歓声は一つも挙がらない。前後左右、誰もが視線を伏しての荒い息づかい。


 ここまでの道中、何人もが歩みを止め、その全てがそのまま捨て置かれた。

 昨夜に至っては無茶の極み。何時間も土砂降りの中を歩かされ、外套は纏っているが、何の役にも立たず、パンツまでぐっしょりと濡れて、寒さと眠気が容赦なく体力を奪ってゆき、本気で死ぬかと思った。


 俺達を引率する指揮官は思い出した様に『前へ進め』としか言わない。

 おかげで、当初は二百人以上がいた筈のこの奴隷隊は今や七割程度しか居ない。

 実際、昨日まで俺の隣を歩いていた男もいつの間にか居なくなっていた。


 トリオールでのおざなりな手続きと言い、この強行が過ぎる進軍と言い、どうやら戦況はかなり良くないと予想される。

 あまりに疲労困憊が過ぎ、ヘクターと別れる前はあれほど武勲を挙げてやるぞと意気込み、業火の如く燃やしていた野心も今はちょろちょろと燻って鎮火気味。


「ほら、もう一踏ん張りだ! 足を止めずに前へ進め!」


 俺達同様に歩いてこそいるが、その背中に荷物を背負っていない指揮官の発破がけ。

 思わず唾を吐きたい衝動に駆られるが、その唾すら口の中に無い。

 腰に下げた水筒はとっくに空っぽ。喉はカラカラに乾き、呼吸が荒いものだから喉が痛いくらい。


「はぁ……。はぁ……。はぁ……。はぁ……。」


 前線基地に着いたら水が飲める筈。その一心で歩を前に進める。




 ******




「次、百八十八番!」


 前線基地にまだ入れず、その端に集められ、自分に与えられた番号を呼ばれるのを待つ奴隷隊。

 今現在、『戦争奴隷』と一括りにされているが、その種類は三つに分かれる。


 一つは、俺と同様に罪を犯した結果として奴隷になった者。

 これが意外と少なくて、全体の二割程度しか居ない。どいつも、こいつも、この場所に居るのを不服そうにふて腐れており、一目で解る。


 一つは、多額の金銭が何らかの理由で必要となり、その身を金に換えて奴隷になった者。

 やはりと言うべきか、年齢層は十代の少年から四十代らしき中年まで幅広く、これが大半を占めている。

 その殆どが痩せ細っており、本当に戦争で役に立つのかと首を傾げるほど。一様に視線を伏して覇気も無い。


 一つは、生まれながらにして奴隷の身分の者。

 彼等が何故にそうなのか、それを学ぶ機会も、術も無かった為、その理由は知らない。

 ただ言える事はこの国のみならず、この大陸では獣人やエルフ、ドワーフといった亜人は奴隷。そう決められており、高値で取引されている。

 抜群の身体能力を持つ獣人は戦闘奴隷として、容姿に優れるエルフは性奴隷として、元々が洞窟暮らしで夜目が効くドワーフは鉱山奴隷として。

 それ故、彼等は人間に見つかる事を恐れて、魔物達が住まう領域である森の奥深くに隠れ住み、人間の前には姿を滅多に現さない。

 この目で見るのはまだ冒険者だった頃の両親と共に各街、各村を巡っていた子供時代以来となる。


 体毛に覆われた尖った耳、頬に剛毛な髯が数本、種族の特徴を表す尻尾。

 恐らく、犬族と思われる若者が五人。やはり辛い人生を歩んできたのか、その視線は伏せられてこそいないが、何処か遠くを見つめており、こんな場所に来る事となった人生を達観している様に見える。


「次、百九十一番!」


 さて、俺はと言うと、水を飲んだら人心地をつき、不謹慎ならがもちょっとワクワクと心を躍らせていた。

 なにしろ、本物の野戦陣地である。大学時代、『戦史研究会』なるサークルに所属していた者としては興奮するしかない。


 ちなみに、このサークルは『戦史研究会』と名前だけは仰々しいが、その実は戦国時代好きや三国志好きが主に集まった温いサークルに過ぎない。

 一応、部室確保の実績作りの為、たまに議論を交わす事はあるが、それはお互いに楽しむ為の議論であって、研究ではない。議論というより駄弁ると言った感じ。

 普段は知る人ぞ知る『ウォーゲーム』という紙の駒と盤を使ったアナログなシミュレーションゲームに興じ、誰がサークル内で最も強いかの番付を競っていた。


 その素人目に見て、この野戦陣地はなかなかのモノと言えるのではなかろうか。

 北と南、二つの森の合間にある草原を伸びる街道。川が行く手に横切って流れており、その川を前方に置いた背水の陣ならぬ、前水の陣。

 但し、川と言っても、幅が三メートルほどの小さなもの。見たところ、深さも膝程度しかなさそうだが、それに反して、河原の幅は五十メートル近く有り、その縁は一メートルほどの段差が存在する。

 恐らく、雪解け水が流れる春のみ、激流となるのではなかろうか。その証拠にまだ尖りを残したゴツゴツとした岩が河原に幾つ列んでおり、さぞや走り難いに違いない。敵の勢いを阻むにはもってこい。

 そして、河原を抜けたとしても、先ほども述べた河原縁の段差が有り、その先は三重の馬防柵が互い違いとなって待ち構えており、ここを抜けるのは相当な苦労と犠牲を強いるだろう。

 最早、騎馬隊による突撃は不可能と言っても良い。ここが街道沿いである事を考えると、それを可能とした橋が有った筈だが、既に破壊済み。その姿はもう何処にもない。


 敢えて難点を挙げるとするのなら、一つ目は陣の左右にある深い森。

 北の森と南の森を馬防柵で繋ぎ列べて、前方に対しては堅牢ではあるが、その森からの奇襲に対しての備えが全く無い。

 しかし、それは森自体を天然の防柵としている為であり、奇襲に対しての欠点は森の木々よりも高い物見櫓を陣の左右に設置する事で既に克服済み。

 多少、夜が心配ではあるが、数百人単位で行軍するとなったら、幾ら慎重に行動しようとも河原の砂利が音を鳴らす。まず心配は要らない。


 もう一つの難点は川の先。約五百メートル先に存在する敵陣。

 小高い丘の斜面に在る為、こちらの様子が手に取る様に丸解り。高所を取られている心理的な圧迫感もある。

 また、攻めるとなったら、地の利だった河原の有利点がそっくりそのまま裏返る上に丘を攻めるのは勢いが必然的に殺されて難しい。


 つまり、戦術面において、この場の戦いはとっくに終わっている。

 戦略面での変化か、よっぽどの奇策が成功しない限り、お互いに攻めた方が負けという千日手の状況にある。

 もうすぐ冬なのを考えると、このまま春まで膠着状態も大いに有り得るのではなかろうか。


「次、二百二番! 二百二番、居ないか!」

「あっ!? ……はい!」


 そんな事を考えていたら、いつの間にか、自分が呼ばれていた。慌てて返事を返して立ち上がる。




「ヒッキィー村? 聞いた事が無いな?

 んっ!? 腕の印はどうした? 押してないじゃないか?」


 昨夜の土砂降りが嘘の様に晴れ渡った青空の下、面接官が画板を首に通した紐と腹で支え持ち、その上で名簿作りに羽ペンを走らす。

 いよいよ、これで俺も兵士かと思ったら、その手がふと止まり、先ほど提出した入隊届けを確認すると共に俺の右腕を注視。そこに有る筈の印が無いのを怪訝そうに尋ねてきた。


「はい、実はトリオールの街での予定だったんですが、街に着いた直後、すぐにここへ送られまして……。」


 やっぱり気付いてしまったかと苦笑いをしながら件の右腕を左手で持つ。

 そう、今の俺は奴隷であり、奴隷である以上、本来なら奴隷の証である焼き印が右腕に押されている筈なのだが、それが俺には無かった。

 何故ならば、その焼き印作業を行う筈だったトリオールの受付職員が多忙を極めており、『すぐ次の戦地行きの一団が出発するから、さっさと行け』と怒鳴って、焼き印作業の手間を惜しんだからである。


 しかし、それは俺にとって、ラッキーな出来事だった。

 なにせ、焼き印である。拷問以外の何ものでもなく、どれほどの痛みなのか、それを考えただけでも身震いがする。

 その上、利き腕という目立つ場所。常にソレを目にしていなければならず、奴隷と蔑む人の目が怖かった。

 出来れば、このまま気付かれずに済んで欲しかったが、さすがに甘かったらしい。溜息を漏らして、覚悟を決める。


「やっぱり、トリオールはてんやわんやなのか?」

「ですね。人、人、人、人、人の山でしたよ」

「そっか……。じゃあ、得したな。

 だけど、入隊届けは奴隷のものになっている。だから、その事実は変わらない。良いな?」

「えっ!? あっ!? ……は、はい!」


 だが、面接官にとって、焼き印はあまり重要でないらしい。

 あっさりと流してしまい、覚悟を決めただけに拍子抜けして戸惑い、思わず返事が遅れた上に声が裏返る。


 もっとも、良く考えてみれば、ここは敵と目前で睨み合っている最前線。

 もしかしたら、今日、明日の命かも知れない相手に焼き印をわざわざ行うのは無駄な手間かも知れない。


 それにしても、奴隷だけにきつく当たられるとばかり考えていたが、この意外なフレンドリーさにちょっと驚く。

 所謂、これが前世の漫画やアニメの軍隊でよく描かれていた同じ釜の飯を食べて、生死を共にする仲間同士の連帯感だろうか。

 それとも、この面接官だけが特別なのか。入口では優しくしておいて、実際は中に入ったらガブリと来るのか。


「なら、棍棒、棒、弓。この三つの内、どれが使える?」

「弓が使えます。猟師をやっていました」


 しかし、そんな疑問にかまけている暇は無い。

 この後、何処に配属されるかが重要となる選択肢。言うまでもなく、真に得意としているのは棒だが、ここは弓を選択する。


 これはヘクターと相談し合って決めた。

 その理由は簡単。武勲は得難いかも知れないが、弓という性質上、その配置は後方となり、生き延びる確率が高いからに他ならない。


 余談だが、この世界において、鉄は高級品。鋼鉄は超高級品である。

 ナイフや包丁、ハサミなどの様な小道具ならまだしも、剣や槍は庶民の手に届く品では無い。

 それ故、戦争は誰もが剣や槍を振り回しているイメージが有ったが、実際は違う。大半はソレに代わる棍棒、棒なのが真相だったりする。

 剣や槍を持っているのは大貴族の子弟や貴族の嫡子。それと戦いを生業として戦争に参加している傭兵くらい。


 無論、全身が鉄、または鋼鉄のプレートメイルなど大貴族に許された贅沢品の極み。

 下級貴族はチェーンメイルか、レザーアーマーがやっと。庶民の防具と言ったら、せいぜい自作の木の盾を持つのが精一杯。

 それだけに武勲とイコールで結ばれる貴族は戦場で一目瞭然だが、剣や槍の前に生身を晒さなければならないのだから、弓の部隊に比べて、棍棒や棒の部隊は格段に死に易いと言える。


「ほう、猟師か。だったら、テストだ。

 矢は五本、あの的に三本当てたら合格だ。駄目な場合は棍棒か、棒を選んで貰う」

「解りました」


 当然、利口な奴なら、それはちょっと考えただけで解る。

 だから、弓を希望した場合。こう言ったテストが必ず有るとヘクターは語っていた。

 納得である。棍棒や棒は習練を積まずとも感覚的に使えるが、弓は習練が絶対に必要となる。一射しただけで大抵は経験者か、そうでないかの見分けは簡単に付く。


 幸いにして、台の上に用意されている弓は使い慣れ親しんだ短弓。

 矢を番える前に弦を二度、三度と引っ張って、その張りを確かめてみると、日頃の狩りに使っていた物より幾分か弱い。

 正直、弓のしなりもイマイチ。お世辞にも良い弓とは言えないが、軍隊で支給される弓はこんなものかと頷き、第一射目を宣言する。


「一本目、行きます」


 まずは気楽に試射。風を肌で感じて、このくらいかなと弦を適当に引いて放つ。

 弦が震える音と共に矢が風斬る音を鳴らしながら山なりに飛んで行き、試射のつもりが30メートルほど先にある目標の人間大の藁束に突き刺さる。


「おお、一発目からとはやるじゃないか」


 面接官が感心して拍手を軽く叩くが、猟師としては不満があった。

 矢の速度が温すぎる。今の程度では矢が獲物に当たったとしても深く突き刺さらず、致命傷は与え難い。


「二本目、行きます」


 二射目を宣言して、弦を引く。

 但し、今度は山なりの軌道ではなく、弓を寝かせて構え、自身の腕をボウガンの様にして、あくまで真っ直ぐ突き刺さる様に狙う。

 弦を引く力は先ほど以上に必要となり、弓はしなりにしなって、その負荷に音をミシミシと立てる。


「お、おい……。だ、大丈夫か?」


 その音に焦ったのか、面接官が心配そうに尋ねてくるが無視して集中を続ける。

 やがて、集中が深まって行くと、視界がゆっくりと絞られてゆき、矢先と的だけしか見えなくなったその時だった。


「……えっ!?」


 誰かに見られている様な感覚。それが集中を途切れさせて、弦を引き止めていた右の人差し指が思わず外れる。

 先ほどとは比べものにならない凄まじい風斬り音を鳴らして、真っ直ぐに飛んでいった矢は目標の藁束右上を掠めながらも掠めた部分を抉り抜き、藁屑を周囲に撒き散らす。


「凄いじゃないか! もし、真ん中に当たっていたら、どうなっていたんだ?」


 その威力を目の当たりにして、的に当たりこそしなかったが、面接官は目を輝かせて、拍手喝采の大興奮。

 そんな面接官に釣られてか、まだ番号を呼ばれずに待っている奴隷隊の面々までもが拍手を叩く。


「いや、それより……。今、何かが……。そう、変な音が聞こえませんでしたか?」

「変な音? ……いや、何も聞こえないぞ?」

「あれ?」


 ちょっぴり照れ臭さもあったが、それ以上に集中を途切れさせた原因が気になり、辺りをキョロキョロと見渡す。

 ところが、面接官も一緒になって辺りをキョロキョロと見渡すが、聞こえてくるのは雑多溢れる有り触れた音ばかり。

 今ひとつ、納得が出来ずに首を傾げるも『これだけ人が居るのだから』と無理矢理に納得する。


 それにしても、この陣に何人の人間が集っているのだろうか。

 テントの数からして、万はいかないにしろ、五千人は悠に越えている。総人口が二百人ちょっとの村で育った身としては、その多さに酔ってしまいそうになる。

 それに加えて言うのなら、もう鼻が慣れてしまったが、男所帯故にか、陣内に入る前にも関わらず、酷く汗臭いと言うか、男臭過ぎる。


「三本目……。次、行きます」

「どうせなら、今のでやってくれ! 掠ってアレなら、当たったらどうなるのかが是非とも見たい!」

「解りました」


 気を取り直しての三射目。面接官からの希望もあり、先ほど同様に弓を寝かせながら弦を引いて、集中力を高めてゆく。

 再び視界がゆっくりと絞られてゆき、矢と的だけしか見えなくなって、俺の意識と目標である的が繋がる。


「そこっ!?」


 そして、矢を今正に放とうとした瞬間。拡げた俺の意識の端に何かが微かに引っかかり、その何かに反応して、身体が考えるよりも早く勝手に動いていた。


「ええっと……。どうした?」


 耳が痛いくらいにシーンと静まり返り、誰もが目を丸くして戸惑っていた。

 挙げ句の果て、『お前、何がしたいんだ?』と言わんばかりの視線を俺に注ぎ、たっぷりと間を開けてから、面接官が皆を代表する様に尋ねる。


「いや、その……。だから、何だろう?」


 だが、俺自身も戸惑っていた。

 なにしろ、振り向き様に放たれた矢が飛んでいった先は的とは正反対の背後。二十メートルほど先にある森の木々の間を抜けて、薄暗闇の先にある森の奥へと消えた。

 どう返したら良いのかが解らず、しどろもどろに言葉を濁して、目を凝らしながら森の奥を眺める。


 ひょっとして、熊や狼といった獲物が居たのだろうかと考えるが、これだけ大勢の人間が居る場所に近づくなど有り得ず、その姿も見当たらない。

 もしかしたら、猟師生活から離れて、既に三ヶ月近くが過ぎている為、勘が狂ってしまったのだろうか。


 確かなのは大事なテストにも関わらず、貴重な矢を二本も立て続けに失敗してしまい、もう後が無いという事実。

 これ以上の無駄は出来ない。次こそは当てると決意して、四本目の矢を台から手に取った次の瞬間だった。


「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!?」


 明確な殺気が肌を突き刺して、その方向を反射的に振り向くと、森の奥から剣を鞘走らせながら駆けてくる一人の男が居た。

 その血走った目と目が合ったのを合図にして、男が雄叫びを吠える。


「……えっ!?」


 これがまだ明日の出来事だったら、兵士としての心構えも少なからず出来ていて、少しは違った行動が取れていただろう。

 しかし、今は半人前にもなっていない入隊前。理解が全く追いつかずに混乱して、頭の中は完全に真っ白。思わず茫然と立ち竦む。


 ところが、事態は深刻化する。

 俺を目がけて駆ける男に続けと言わんばかりに森の奥から人が次々と現れ、それがあっと言う間に数百人の規模となってゆく。

 数多の靴が大地を叩き、まるで地面が揺れているかの様な錯覚を覚える中、いきなり頬を張られて我に帰る。


「ぼやっとするな! 撃て、撃て、撃て!

 敵襲っ!? 敵襲ぅぅ~~~っ!? 敵襲ぅぅぅぅぅ~~~~~~っ!?」


 誰かと思えば、面接官だった。その言葉にようやく敵軍の奇襲だと理解する。

 だが、未だ混乱が抜けておらず、猟師として慣れ親しんだ筈の弓が慌てるあまり上手く引けない。


「死ねよやああああああああああああああああああああっ!?」


 そうこうしている内、最初に目が合った男が目前に迫っており、俺の命を絶つべく剣を振り上げていた。




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