ずっと、
リハビリがわりに勢いで書きました。よくある感じの話です。
『いますぐ会いたい。ねぇ、本当に私のこと好き?ごめん。こんなに気持ち悪くて。もう限界なの。会えないなら別れて』
「…………送信。」
これでいい。これでいいの。
“本当に?”
だって、もう辛いの。会いたいのにいつもいつも彼は他の子を優先するから。
“仕方ないじゃない。貴女ばっかしかまってられないんでしょ。”
彼は私なしでも大丈夫かもしれない。でも私は苦しくて、辛くて、触れたくて……したことないけど、キスだっていっぱいしたかった。もっと、もっと私を愛して欲しかった。
“じゃあ、言えばいいじゃない、その気持ち全部をさ。”
……そんなの、
「……できるわけ、ないじゃん……。」
“なんで?どうして、やらないの?”
「できることならやってた。でもいつも私からばっかり、 デートに誘うのも、メールするのも、告白だって……全部、全部全部全部私からで!!」
「愛してる、好きだ、一緒にいて、どんなことでもいい、一言私に……愛情を……愛をくれればよかったのに……!」
「何度も言おうとだってした。でも、彼にはこんな私のことを、……こんなに醜い気持ちばかりの私なんて見て欲しくなかった……! 」
「“好き”や“愛”は私からずっと一方通行で……。このままじゃ私の彼への気持ちが全部なくなるだけ! こんなに辛いなら別れた方が……いい!!」
「それで、全部?」
「え……?」
「だから言いたいことは、それで全部?」
「……何……で?どうしてここに……私の家にいるの?」
「合鍵……前に貰ってたの使ったの。思えば初めて使ったよ。」
「……わざわざ返しにきたの?」
「……あってるけど、ちょっと違う。」
「何が。返しにきたのなら早く置いて出てってよ。そしたら」
「別れられるって?」
「……そうよ。だからはやく、」
「俺は別れる気なんてこれっぽっちもないんだけど」
「は?」
「なに、そんなに別れたいの?」
「なっ、だって!」
「何。俺はなにを言われても別れないよ。今日だって君を迎えにきたんだ。……俺の家に。」
「こんなに苦しんで、辛くなるほど俺を愛して、可愛く泣いてる彼女を放っておくわけないじゃん。」
「ずっと……ずーっと本当の気持ち言えなくてごめん」
「俺さ、すっごく臆病なんだ。」
「君が愛してくれてるのはわかってた。でも、それでもずっと不安だったんだ」
「好きばっかり言ってたら嫌われるんじゃないかって、だからいえなかった」
「ごめんね。ずっと言えなくて。好きだよ、ずーっと愛してる。君が嫌だっていっても離さないくらい愛してる。」
「……だから、俺と結婚して下さい。」
「……ばか、バカバカバカ。」
「うん。」
「…………抱きしめて」
「うん。」
「…………キス、して」
「喜んで。」
いかがでしたか?感想はご自由に。誤字脱字はスルーの方向でお願いします。