8.準備ができましたよ!とりあえず、吹っ飛ばしましょう。
雷が怖くて、更新が遅れました。すいません。
ゴロゴロなるもんで、小心者の私はビクビクしてました。
ばあさんから合図がきた。
変態野郎に腸煮えくり返っている場合ではない。
それは、分かってはいる。
分かってはいるのだが、腹が立って仕方がなかった。
ので、騎士崩もとい変態野郎に呪いをかけることにした。
・アインツ・の他の奴らが、何かいろいろうるさいが!
気にしない、気にしてやる気もない。
麻痺の呪文がようやく効き始め、ピクピクしている変態野郎に向けて制裁をくらわせてやる。
私は、安い女ではない・・・。
思い知るがいい、痴れ者め!
「ナナレイラ!」
説明しよう。
ナナレイラとは、人の欲望を失わせる魔法である。
多くは、犯罪者の再犯をなくすために使用していた。
しかし、現在は使用されていない。
なぜなら、この呪文すべての欲望を失わせるからである。
そう、食欲・性欲・睡眠欲・物欲・金銭欲・知識欲・名誉欲など・・・全てである。
うまく作用すれば、最高の聖職者になる可能性の持つ人間になり。
効き過ぎれば、廃人まっしぐらである。
ふふふっ。目にもの見せてやる。
変態野郎は、魔法を受けて気絶した。たわいもないな。
やれやれ、・アインツ・の他の奴らも負傷して動けるものはいないようだな。
さて、さっさと魔方陣を発動させて家に帰って風呂入ろう。
何か今日は、疲れた。
「テレポート、座標:王都キフェ通りバレイユ家跡地!」
呪文発動と同時に地下の魔方陣が強烈な光を放った。
魔法陣に入っていた、私以外のすべてを王都に向けて吹っ飛ばした。
あ~、この魔方陣。
改良が必要だな。
・アインツ・の奴らの荷物も全部吹っ飛ばしやがった。
これじゃ、防戦だけでうまみがない。
今度から、敵対してる人間だけ吹っ飛ばす魔方陣を作ってもらおう。
ばあさんに。
私は、めんどくさいからしたくない。
「そこの女!隊長をどこにやった!!言え!さもなくば、切り捨てるぞ!」
魔方陣を分析してたら、何か森の奥の方からうるさいのが出てきた。
正直、めんどくさい。
見るからに、最近入ったばっかりの見習いという青年だ。
しかも、食料と戦闘に使わない荷物の番をしていたのが丸分かりだ。
・・・・・しょうがない。
正直まったく気が進まないが、この青年の記憶消そう。
そして、男手がないこの村でしっかり働いてもらおう。
王都に送って殺されるより、この村で生きてしっかり働いた方がこの青年にとっても幸せだろう。
「よし。決めた。」
「はっ?何を言っているんだ。」
咲良は一足飛びで青年に近づき、記憶消去の呪文を叩き込んだ。
「ワイル・レス」
「ぐあっ。」
頭に衝撃波を受けた青年は、気絶した。
さて、この辺に残党が居ないかサーチしてから帰るか。
ああ、疲れた。
「サーチ」
ん?
なんだ?ちょっと離れた所に山賊の奴らが居るけど・・・。
まぁ、問題無いな。
やれやれ、これでやっと終わった。
今回の、戦利品はこの青年と荷馬車一つ。