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閑話2:山賊サイド(頭領視点)

離れた場所から・アインツ・の奴らを偵察していたら、あの女が村の結界を破ろうとしてた・アインツ・の魔術師をいきなり上から現れて潰しやがった。

本人も、微妙な顔をしていやがるからわざとではないようだ。

が、その姿がさっき俺たちと会った時とは別人のように別嬪だ・・・・。

正直かなり驚いた。

ペリーにいたっては、口開けたまま固まってやがる。

まぁ、分からんでもないが・・。

ペリーよ、女とはこういう生きもんだ。


「すごいですね。あの厚化粧・・・。似合ってますけど。何か見てはいけないモノを見てる気分ですね、御頭。」

「ああ。何か、実家を思い出しちまった・・。」

「そういえば、御頭の実家は高級娼館でしたね。」


フィニ、それは言うな。

頭が痛くなっちまう。

実家のお袋は、娼婦でありながら娼館を経営しちまうような云わばやり手婆のような女だった。

だが、先の大戦で軍に娼館は強制接収されちまって、今では何も残っちゃいねぇ。

お袋を殺したのは、俺が所属していた部隊の上官貴族のジジイだった。

まぁ、俺が殺すまでもなく現王に処刑されちまうほどのキチガイだったけどよ。

あの女の姿がお袋に重なる。

何か妙な気分だな。

まぁ、うちのお袋はあの女みたいに性悪ではねぇがな。


「どうでもいいことだ。今となってはな。それより、あの女と話てる野郎は誰だ?ペリー。」

「御頭!あの男は、・アインツ・の隊長っす。まずいっすよ、あの男は手が早いので有名っす!!」

「ほ~。手が早いね。御頭しばらく様子見にしましょう。どうなるか、面白そうですし。」


フィニ、お前さっきのあの女の攻撃まだ根にもってやがるな。

まぁ、いい。あの女も馬鹿じゃねぇ。

交渉が決裂しても、死にはしねぇだろ。








「御頭!打ち合いが始まっちまったっすよ!」


ペリー、興奮し過ぎんな。

見りゃわかる。


「ああ、そうだな。当人たちはいい勝負だが、如何せん周りが酷でぇな。」

「しょうがないですよ。戦場では流れ弾が一番危ないんですから。」


それから、フィニ黒い微笑み浮かべながら観察すんじゃねぇ。

怖すぎんだよ!他の野郎どもが怯えてるだろがっ!



「おっ?」

「あれまぁ。」

「ああああああああああぁぁ!!!」



あの男、終わったな。

いくら手が早ぇからって、恋人や妻以外の女の胸を触った男の末路は決まっている。

しかも、あの位置からなら下着も見えてるはずだ。

おそらく、良くてボコボコにされた上廃人か、悪ければ本当に殺されるか。

まぁ、どちらかだ。

やりすぎなんて言葉は、女には通じねぇ。

気をつけろよ、野郎ども。

それが、女って生き物だ。





「ナナレイラ!」





ほれ見ろ!

最上級の欲滅魔法使ってんじゃねぇか。


「こえぇぇーーー!!」

「女って・・。女って・・・。」

「ひっ、酷すぎるっ。」


お前ら・・・。

怯えすぎだ、女なんてこんなもんだぞ。


「お前ら、女に夢見すぎだ。阿呆。」


呆れて呟けば、縋るような目で一斉に俺を見やがる。

止めろ。男がやっても気色悪いだけだ。


「御頭。今度、暇なときに女の落とし方とか色々教えてくださいよ。」

「「あっ、俺も俺も。」」

「わーった。わーったから、落ち着きやがれ。あの女の方も終わったみたいだぞ。」

「あっ!ホントだ。」

「誰っすかね。あの坊主?」


ギャーギャーと収集がつかなくなってきやがった。


「フィニ。」

「はい、御頭。テメェら静かにしやがれ!飯抜きにするぞ、ごらぁ!!」




シーン>>




一気に静かになりやがった。

現金な奴らめ。

まぁ、あの女も無事に村に帰った見てえだし。

帰るか。


「野郎ども、根城に帰るぞ。」

「「「おおっ。」」」



バサバサ>>



ん?

何だ?梟か?


「おお?何だ?いきなり人の肩に乗りやがって。」

「ホー。」

「何だ?ついてくる気か?」

「ホー。ホー。」

「しょうがねぇな。飼ってやるよ。」

「ホー。」


撫でてやると、目を細めて気持ちよさそうな顔をしやがる。

コイツ、めちゃくちゃ可愛いいじゃねぇか。

おっと、顔が緩んじまう。

デレデレにならないようにしねぇとな。

下の奴らに示しがつかねぇ。





((((御頭、可愛いもの好きだったんだ・・・。))))


水着コンテストの話が、うまくできないので先にこっちをUPしました。

うーん。スランプが抜け出せない。orz

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