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ニルヴァルクの詩:第七章五節【井戸】


アシュナスは

井戸でも一禮をし、

水を汲み、複数の

水甕みずがめへと移した。



これらの水甕にもやはり、

内側に律氷たるシアレイシェムが

張り巡らされており

水の保存に適した造りになっている。



井戸水には何の伝説もない。

水山で汲めることは

不可思議ではあるが、

天地自然の流れの中で生じた

変哲も無い水とされている。


故に、人々の喉を潤し

最も生活に欠かせない水であった。



アシュナスは井戸水を汲み終えると

一禮し、石舟に乗り、

水山を出た後

石舟を一度止め、

向き直って一禮した後に

エニファル村へと帰還した。



刻はまだ一日のはじめ、

早朝であった。








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