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ニルヴァルクの詩:第無章無節

『そこにあるのが、

当然かのように。


それは

突然ぽっかりとあった。


ある者は

そこに柱を見た。


ある者は

巨石を。


ある者は

天蓋てんがいを見た。


ある者は

想い人を。


そしてある者は

己自身を見た。


そこには

すべてがあり、

何一つ無かった。


地より天まで満たすそれは、

影のようでもあり、


星々を収めた

夜の広間のようでもあった。』




それは大岩船の中で

賢者がアシュナスに聞かせた

長き詩の断片であった。



長き詩を終えた後に、

賢者はアシュナスを見た。






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