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王立マギアルス学園14
入学手続きが終わり、シオンはラウンジでユキナと色々と聞きたかったことを話していた。
「ユキ姉と呼べばいい? それともユキナ先輩?」
「好きな方で呼んでくれて大丈夫と言いたいけど、二人の時だけ以外はユキナ先生で呼んで欲しいかな」
「わかった。あれは何だったのあの黒いやつら」
「簡単に説明すると、あれはファントム。────魔物の成れの果てです」
「成れの果て……」
「魔獣に進化しようとした魔物が魔力を暴走させてしまい、あのような姿に変わってしまったんです」
「なんか、可哀想」
「優しいですね。ですが、可哀想だからと言って侮ってはいけません。場合によっては、私と互角にやりあえる存在もいるんですから」
「ユキナ先生って、そんなに強いんですか?」
「強いですよ。この世界で五本の指には入ります」
「学園長とどっちが強い?」
「私です────と言いたいですが、恐らく強い弱いというより、戦いが終わらなくなりますね」
そう言いながら、優雅に紅茶を口にする。
「ユキナ先生が年下好きとは知らなかったなぁ?」
声がした方へ振り返ると、制服を着崩したガラの悪い生徒が、壁にもたれながらこちらを見ていた。
「何の用ですか」
ユキナの声は静かだが、僅かに硬い。
「いやぁ? 先生、随分とご執心だなーって思ってさ」
男はニヤつきながら近づいてくる。




