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王立マギアルス学園13
「ガクエンチョウ? 学園長!」
シオンは、ユキナの剣を軽く払い、叩き潰された学園長の肩を揺らす。
だが、反応がない。
とりあえず、叩き潰された学園長を仰向けにした。
額から血は出ているが、他に大きな外傷が一切見られない。
教卓が砕け散るほどの力で叩かれたにもかかわらず、ほぼ無傷。
普通なら、死んでいるか、顔面陥没ぐらいはするのではないだろうか。
この結果が、学園長の強さを言葉ではなく、状況で認識できた。
「あのさ、ユキナちゃん? 僕は構わないが、教卓壊すのだけはやめてね」
「自業自得です」
これに至っては、何も言葉が出ない。
学園長の発言にも非があるし、ユキナの考えず行動に移してしまったのも悪い。
この場で口を挟むことはしなかった。
「とにかく、彼は私が見ます」
「わかったよ。でも、彼も他の生徒との絡みがある方が、私としては成長につながると思うんだけどねー」
「それは後々そうします。ですが、現状では差別の対象として弄ばれるだけです」
「わかった。君の考えを尊重する。でも、住民は増やさないでねー」
その後、学園長室が半壊した。
そして、学園長は────中庭に干されていた。




