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王立マギアルス学園9

「あ、あの……これは?」


カンナはシオンへ手を差し出す。


「よろしくー」


「あ、うん」


戸惑いながらも、その手を握る。

するとカンナは手を引き、体を密着させる。


「君、なんでいるの? 魔力も呪力も霊力も何にも感じないよ」


静かに囁く。


「こらこらこらこらぁ!」


と、声を荒げながら、ユキナは二人を引き離した。


「あははは! じゃ、また授業で!」

「こら! 話はまだ終わってませーん!」


だが、その言葉よりも先にカンナは走り去っていった。

そして、嵐のように辺りの反応を置き去りにしていった。


「後でしっかり、お話をさせて頂きますからね」


隣にいても、ユキナの静かな怒りをひしひしと感じる。


「何が何だかわからないんだけど」

「理解しなくていい事です」





あれから至る所を案内され、そして現在、学園長室で入学書類を書かされていた。

大きなデスクに座る赤髪の男性。

見た目は、20代前半。

片眼鏡をし、ニコニコと気さくな笑みを浮かべている。


「ほんとはこんな特例無いんだけどねぇ。他の誰でもない()()()()からの直々の頼みだからねぇ」



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