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王立マギアルス学園8
即座に否定した。
耳まで真っ赤。
今まで見たことが無いユキナの一面。
カンナはニヤニヤと、小悪魔のような笑みを浮かべる。
彼女の接し方から、ユキナが学校でどのように扱われているかが、少し理解できた。
おそらく、基本真面目な人柄ではあるが、生徒とさほど歳が離れていないというところと、揺さぶりを賭けられると、目に見えて動揺を見せる。
その初心な部分と真面目な部分とのギャップがユキナの学校でのキャラクターなのだろう。
「えぇー? じゃあ、なんでユキナ先生の部屋から二人で出てきたんですかー?」
「それは、ゲートを使って移動してきたからです!」
カンナは、チラリと、隣のシオンを見る。
「へぇ」
カンナはシオンに近づき、
「じゃあ」
暖かい感触が唇に伝わる。
誰もがカンナの行動に視線が吸い寄せられた。
「な、なななっ! 何してるんですか!」
「見ての通り、挨拶ですよー?」
「何処に挨拶で、キっ、きキ、キスなんてする人がいるんですか!」
「ここに居ます!」
自信満々でカンナは手を挙げる。




