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王立マギアルス学園6
「じゃあ、魔導士ってなんなの」
「魔導士とは、魔術を極めた者であり、それに加え、その力を世のために使う者のこと。簡単に言えば、公務員の正義の味方かな?」
「なんか、かっこいいし、給料良さそうだね」
ユキナはシオンの言葉に思わず、頬を赤らめる。
「シオン、もう一度言うね。私の生徒になって」
「それは嬉しいけど、魔術なんて僕が使えるの?」
ユキナは、気まずそうに目線を逸らす。
その反応から、使えないと間接的に教えられる。
「そ、そ、それはわからないけど、魔術以外にも教えられることはあるから。詳しい事は後で話すから」
再び、ユキナはドアノブに手をかける。
開かれる扉。
その向こうには、先ほどまであったシオンの部屋ではなく、長い廊下だった。
「え、今度はどこ?」
「ここは、王立マギアルス学園の女子寮。学校直結だから一番いいかなって」
「じょ、女子寮!? 僕がいていいの?」
「どうだろう。問題にはならないとは、思う。……思いたい」
ユキナは、シオンに手を差し伸べる。
「いくよ」
「いつまでも子ども扱いしないでください!」




