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え?まさかの?

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つっかれた。

なんか今日やたら電話鳴るし仕事舞い込むしなんなのよ?

さすがに疲れた。

なんか全体的にバタバタしてたからなー。

神出鬼没な浅葱さんも現れなかったのはよかったけども。

もはや最近苦手意識さえでてきたんだよね。

結構露骨に避けてるけどめげないんだよな…。


まぁそんなことは置いといて、今日からダンジョン潜ります。



で!

毎回森抜けて行くのもなーって思ったのと、そもそも毎回この草原に降り立つしかないのかな?と思って久しぶりに説明書を取りだしたわけですよ。


そしたら、テントが降ってきたんですよ。

久しぶりでびっくりして心臓痛かったよね。

心拍激増したからスマートウォッチが心拍上昇のお知らせしてきたからね。


まぁなんか特殊なテントらしくて。

亜空間から降ってくるぐらいだからね…。

設定した人しか触れない。わたしだけですね。

このテントとクローゼット繋がってる。

っていう感じ?らしい。

まぁ野営になるので身の安全確保のため、モンスターのこない安全地帯で使用すること、だそうで。

他の人は?ていうのは、そりゃ悪意ある人間もいるだろうしね、触れないのでファスナー閉めちゃったら干渉不可。切ったり焼いたりも不可。物理も魔法もききませんっていう。

どんな素材…?


よくわからないけど、ありがとうございます。

これで安心してダンジョンもぐりますね。

っつーわけで、マジックバッグにテントもぽいっといれて、いざ。

新しい靴はしっかり紐閉めて、マウンテンパーカーも羽織って!!



あ、先にトキくんとこに顔だして、畑どうなったかを確認です。


ということで街の入口に来たら待ってた。

トキくんが。

え?いつから?



「あー!」



おーいを手を振ったらダッシュしてきて手を掴んで走り出したんだけどちょっと待ってくれー!

急に走ると足がもつれてこけそう!!ひー!!


心臓がドッドッと音を立ててるよ…。

顔面からこけるかと思ったマジで。



「みてこれ!!」



なんかドヤってるトキくんが可愛いけど。

言われた先は拡張したはずのエリアに黄金色の麦。



「…え?」



んんー?

わたし詳しくないけど麦って1年くらい収穫かかるんじゃなかったっけ?

そんなすぐ?

いやでも土耕しといただけであとお願いねーってしといただけで…



「薬草と同じようにしたらすごいね!」



なるほど理解。

それですね原因は。やっぱりなんか成長加速されてんじゃんよ。

家族と兄の友達で慌てて収穫してるところらしい。

なんかごめん。

いやわたしが指示したわけではないけど、なんかごめん。


とりあえずトキくんにお疲れ様ということでそっとポーションを渡してみんなに差し入れとしておいた。

あと量産したクッキーね。


クッキーは、生地を量産して冷凍しといたら何時でも焼けることに気がついたのでせっせと焼いてたのよね。

一番人にあげやすいというか…気軽?手軽?な感じ。

カップケーキもシンプルならそんなに手間かからないんだけどねー。

バナナケーキ作ったら美味しすぎて食べちゃったんだよね。へへへ。

クッキーに関してはまじででっかい缶にそんなに?ていうくらい焼いて入れてある。

しかもひとつじゃない。

いま缶のひとつを渡したけどね。

ダンジョンいってくるからしばらく来ないかもと伝えておくのは忘れずに。



さて、森の中では忍者牛には遭遇せず。

そんな頻繁では無いものなのかな?

まぁ気にせず行こうじゃないか!

洞窟に足を踏み入れたら選択肢が急に現れた。


――ボスクリア後のフロアに行きますか?――


お、あぁーどうしよう。

マップ埋めるのもありなんだけど、うーん。

正直美味しい素材がないかなー?なんてことを考えるからガンガン潜るのもありかなー。

うぬぬぬ。

いいや、ガンガンいこうぜー!



お?おぉ…え?ダンジョンのなか?これ

そこには爽やかや風が駆け抜ける草原。

ええー…?

どうなってるの?

ボス前まで普通に乾燥激しい寒い洞窟だったんですが?

いやまぁでもこれぞダンジョン?


そしてスマートウォッチに急激に赤マル出現。


うそでしょ。

慌てて闇弾丸を作ってスタンバイしたけど、襲ってこない…?

いやここから1歩でも動くと襲ってくる感じかな…。

手始めに表示分の弾丸を準備したから、1番近いやつに1発!


あ、消えた。


これ、シノビになれる?

隠密行動的なものできる?

いやごめん草原棒立ちで何も忍んでないし、隠密してないわ。

赤丸は連携してるわけでもなく、何かが一斉反応しただけっぽいなー。

とりあえず見えてる範囲は全てやっとこ。

あ、でもこれ宝箱回収めんどくさいやつだ〜!

もーしかたない。なるべく回収で。全部はきっと無理だな。


というわけで、倒しつつ宝箱回収しつつ、どこに次のフロアへの道が?と思ったら、見覚えのあるでかいトビラ。


あれ?ボス部屋??


順番待ちしてる人もいるからそうなんだろうし、セーフティエリアになってるのか休憩してる人も多い。


ワンフロアのみ?

そんなこともあるのね〜ととりあえず順番待ちの列に並んでおく。

まぁパーティひとつだし、待たないでしょう。

でもここの敵がよく分からないままきたけど、ボスなんだろう?



「あんた、ひとりかい?」



前のパーティが話しかけてきた。

そうですよ〜というと、返事はやめときな。

なんでさ。



「ここのボスは強い。とても強いパーティじゃなきゃ無理だって言われてんだ。」


「へえ(自分たちは強いと)」


「それにここに来るまで襲われなかったなら運が良かっただけだぞ」


「あー、いや倒してきてます(襲われてないけど)」



いやいやいや、となぜか笑われた。解せぬ。

あんたみたいなお嬢ちゃんが何をって言われたけど、この世界見た目関係なくない?

え?みんな年齢わかるの?

わたし正直言ってエルフいるし獣人いるしで年齢が点でピンと来ないんだけど。



「どうしてもっつうなら俺らのところに入りな」


「一人で大丈夫なんで」



条件反射で断っちゃった。

いやぁほら、大きなお世話っつうもんなんですわ。

お、明らかにオコだね。

いやだってむさ苦しいおっさん集団でさっきからこっちをじろじろと品定めしてるような人らはいらんのだよ。

女子は守られてなんぼってわけでもないじゃない。



「じゃあ順番譲ってやろう」


「あ、どうも」



一緒に入ってやろうって魂胆かな?

と思ったら、ここはこのフロアボスを倒して戻ってきたらどこかに次のフロアへの扉ができるらしい。

なんて面倒な。

だから勝っても負けてもここに戻ってくると。

負けた姿を見てやろうってことかね。

悪趣味ぃ。



「あ、出てきた」



みなさんそれなりにやられてるね?

なんか切り傷?結構鋭利な感じ?

あの鎌が〜て言いながら去っていったから、鎌を使うのかな?

死神的なやつだとリーチながそうだな〜。

うーん、鎌かー。カマキリしか出てこないんだけど巨大なカマキリだったらやだなー。

でもとりあえずそうなら狙うは関節だか。



「ほれ、あんたの番だ」


「いってきまーす」



うるさいなぁと思いながらとりあえず目くらましに光爆弾投げて消し炭まで燃やし尽くしてやろうかな。

トビラがしまった瞬間に…


――次はお前が挑戦者か――



「え?喋るの?」



まさかのトーク開始に思わずツッコミを入れたわたしは悪くない。


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