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ゆるい日常を続けられるのか

12


さて、ノーラに来たら草原にいるピグモウにかまいたち。

そしてこっちを見てるカウカウにもかまいたち。

お肉!!


そしてトキ君ハウスに着いたら、薬草は採取してギルドで買い取ってもらった模様。

しかもわたしの分は、ギルドからマジックバッグを貸して貰えたらしく、採取してそこに入れてくれているとのこと。

なんて素敵。とっても楽。

ユキさんも安定した暮らしができる安心感からストレスが軽減されて顔が優しくなったし、なによりだね。


トキ君親子とせっかくだからカウカウ食べよーって準備をしてたら勢いよく空いた扉の先にはこれまたトキ君によく似た男の人。

お父さんではないなら、…兄かな??



「…こんにちは?」


「シキ!あなたまた怪我して!」



おおう、ユキさん大きな声出るようになったなー。

ハンバーガーも食べられるようになってるぐらいだから、それもそうか。

シキと言われた子は目を見開いて硬直してるけど大丈夫かしらね。

お、ゆっくり動き出した…お、…お?

わたし?指さされてる?



「おまえ…っな」


「お前なんて言うんじゃありません!!」



スパーンといい音が室内に響いてますが、まぁー素晴らしいスイングからのツッコミ。

…ツッコミて言うてよかったのかしら?

見た目から冒険者だし、ダメージは少なそうだけど…。



「ってぇな!つうかなんで起きてんだよ!?病気なんじゃなかったのかよ!」


「アキさんに治していただいたのよ!だからおまえなんて言っては行けません!!」



おー…

親子喧嘩、かな?

ギャーギャー言い合いになったけど、トキ君はいつも通り。

てことは、これは珍しいことではないのかなー?

冒険者なりたてぐらいの年齢かなぁ?

……ん?

なんかこんくらいの年齢の子、草原で見たな??

あ…?あー…あれか、クラウチングスタート決めたカウカウにやられてて手助け断られたやつ。

あの時の子かー!

なんか後付けてきてたから、そりゃなんでお前ここにいるんだよってなるやつだ。



「アキさん、うちの長男が申し訳ございません。」


「いえいえー、知らん人おったらびっくりするでしょうし構いませんよ」



納得はいかないようだが、とりあえず口を閉じることにしたらしい。

その間にユキさんが今の状態を説明。

まぁお食べよ、とハンバーガーをそっと差し出すと、トキ君が嬉しそうに受け取り、シキ君も食べるのかな?ともう1個出したら、そのハンバーガーの包み紙を剥いて、なにか言おうとしたであろうシキ君の口に突っ込んだ。



「…おう」


「んぐ」


「とりあえず兄ちゃんこれ食べたら畑手伝って」



たくましいなー!

シキ君ももぐりと口を動かしたら目をカッと見開いてガツガツ食べ始めた。

わー、すごい食欲だ〜。

食べ盛りだもんねー。

その間にカウカウの肉を極厚ステーキよろしくという感じで焼いていく。

それもみんなで食べて、



「はー…ごちそうさまでした!」



満足だね、とちょっと休憩。

しかし平日はあんまり時間が取れないな〜。

ご飯食べて終わりだな、っていうかここにご飯食べに来てるようなものだね…とりあえず薬草だけマジックバッグ入れ替えて…。



「また来るねー!」



と、そそくさ帰宅。

なんか言いたげだったけど気にしない。

からの、貰った薬草をさっさとポーションにして、マジックバッグにポイポイと。


明日はこれ売りに行くかな〜。






さて、平日はポーション売ったり、畑見に行ってご飯食べたり、という感じ。

会社はなんだか相変わらず浅葱さんがよく話しかけてくるのがどうしたものか。

ちなみに咲良さんとやらは必死に仕事をしている模様。

それは何よりだよね。

そして今日は金曜日。やっと週末!

しかもなんと、昨日の夜ローストビーフを仕込んでます!!

あれ、焼いてから寝かさないといけないって知らなかったよ。

昨日食べれる!と思ったのにダメだとわかって、カップ麺食べたよね。

最近韓国のカップ麺よく見かけるから食べてみたけどからすぎて涙が出たわ…。

知ってた?ソースの量調整とかするらしいよ。

日本の感覚だと全て入れる!ておもってそうしたらからすぎたよ。


さ、今日も今日とて定時で帰るよー。



「児谷さん、帰る?なら一緒に」


「予定あるのでお疲れ様でしたー。」



流れるように浅葱さんの申し出を断って荷物を掴む。

いやもう何があの人をそこまで駆り立ててるの?

変わり者すぎるわ〜。

さすがに週末で疲れたから今日はご飯食べて寝ようかな。

ノーラは明日堪能しましょう。








あぁー…寝すぎてだるいこの感覚…

そして若干暑くて寝汗かいたので朝から風呂!


で、朝ごはんはおにぎりです。


昨日のローストビーフは最高に美味しかった!

好きなだけ切って食べられる!すごい!

ちょっと厚めに切って頬張るともうしあわせ。

満足して風呂ってすやっと寝たわ。


さて、ノーラに行く前にマジックバッグの中のご飯が心許なくなってきたので作ります。

とりあえずハンバーガー。

あと牛丼。これは鍋ごと入れてもこぼれない事が分かったので!

玉ねぎたくさん美味しいよね〜。


あぁー部屋にいい匂いが充満してる…が、換気!


そして再び簡単カップケーキも作ります。

あとクッキーの粉買ってきたから、それでクッキーも作ります。

あれこれ作りながら、お店の人って…すごいなぁ…としみじみ思う。

あとねー、すっごくドーナツ食べたくて。

豆腐ドーナツ揚げちゃってるよね。

いやなんかね、すごく食べたくなることがあるのよ、あの感じね。

ポーションいれたからうっすら緑だけど。

定期的に食べたい欲現れるものってあるよねー。

あんこー!とか

ぽてちー!とか

カフェインー!は、常にだわ。


よしよし、がっつり作ったし行くかねー。

ポーションも沢山作ったし、納品だ!






「こんにちはー。」


「いらっしゃいませ!」



ここでも流れるように個室にご案内。

ありがとうございます〜と言いながら座ってテーブルに売りたいものを並べようとしたら、即ノック音がして知らない顔があらわれた。

どちらさまですか…。



「…どちらさまですか?」


「あなたが薬師さまですか?」



くりっくりの大きなぱっちりした目。

こどもっぽい印象はあるものの、この人絶対子どもじゃない。

なんでそんなこと言うんだって?

女の勘よ!

違ったら恥ずかしいやつーだけど!



「あ!もう勝手に部屋開けてる!だめですよ!」


「ノックはしましたよ」



更に知らない顔増えた。

そして顔だけじゃなく姿も見えたけど、これは偉い人…な、におい。

なんか装飾がちょっと凝ってるんだよ〜。

そして強そうな空気がすごいんだよ〜。

これ高ランク冒険者では…。


ブーッ


これは不正解!ではなくスマートウォッチの通知音。

なんのお知らせですかね?て見てみたら、正解★って書かれてたんだけども?

あれか?高ランク冒険者が正解ってことですね。

なにやら話をしているふたりをちらりと見てみるけど、後衛と前衛って感じの2人。

だって金属系の鎧っぽい装備とローブなんだもん!


他にもいるのかな…若干ドアの向こうが騒がしいしね…。



「コタニさま!」


「あ、レックスさん」



見慣れた顔にどうもと手を上げるとその後ろにはマスターのルーシィさん。

そして知らない顔2人追加です。





どうぞと促されとりあえず座ったら、目の前にルーシィさん、その横にローブを着た人、その後ろに鎧の戦士っぽい人と、虎柄の耳の生えたでっかい盾持ってる人と弓を持ってる人。

どう見ても立派な高ランク冒険者でパーティです。

タンクと回復、近接と遠距離揃ってる感ね。

すごいな〜。



「とりあえず、紹介しよう、見てわかるように彼らは冒険者だ。なかなか強い、な。」



はぁ…とちらりと見ると全員にっこりと笑いかけてきた。こわ。



「やっぱりあなたが薬師さまなのね」


「えぇまぁ…やっぱりと言われるほど薬師っぽいですか?」


「いいえ、薬師なのに薬師っぽくない人って噂になっているから」



ぱーどぅん????

なんだって?

どこでどんな噂されてんのわたし。

めんどくさいことに巻き込まれたくはないんだよな〜…



「単刀直入に申し上げます。ポーションを売って欲しいの。よく効くのみやすいやつを。」



あ、そんなにめんどくさくなさそう…?

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