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日常生活

11



どうも、社畜です。

月曜朝から雨とかテンション下がりません?私は激下がりです。

湿気でジメジメしてるし気圧の兼ね合いなのか頭痛いしもー…。


あ、ポーションのんでみたらいいじゃない?


給湯室にて念の為に入れて置いたポーションをぐっとひとのみさぁ出発だ〜ってどこにだよ。

あ、でも…おお、すごく体スッキリ。

ほんとこれ日本で販売してもめっちゃ売れると思うの。

いやしないけどね?面倒くさそうだから、それはもういろいろと。


ちょうどお昼だし、このまま休憩しようかな。

っと、休みに作った照り焼きハンバーガーに盛大にかぶりついたら…



「ふふ、おいしそうだね」


「…(だれ…)」



急に目の前に人が来ました。

いやどちら様?なんか…あれだなぁ…すごくモテそうな感じの男の人だな〜。

なんだろう…?なにか御用かしら??

とりあえず、ごっくんと飲み干して、口を軽く拭いて、マスクをつけて…



「…ええと、なにか御用でしょうか?」


「いやいや、美味しそうに食べてるなぁって…。最近異動してきた児谷さんだよね?」



えぇ…なんなんだ…

この如何にもいい人でモテますよーていうのがわたしには無縁の世界の人すぎて警戒心マックスなんだけど?



「ええ、児谷です。」


「僕は浅葱。困ったことがあったらいつでも頼ってね。朝、ちょっと顔色悪そうに見えたけど…?」



わぁよくみてらっしゃるぅ。

そしてなんだか周りの視線が気になる。

こいつぁ面倒なやつでは…?

わたし、日本ではモブとして生きていきたいの。

平凡に!過ごして!溶け込みたい!



「大丈夫です、お腹すぎすぎてただけなので。」


「そう?ならいいんだけど。あぁじゃあ邪魔しちゃ悪いね、どうぞ。またね。」



…またね?いや、えぇ…。

とりあえず食べるけど…美味しいに罪はないしね?

去っていった浅葱さん?とやらの後ろ姿を見つめる人もチラホラ。

人気ありそーだなー。

だがしかし。わたしは興味無いし遠慮したい。

なんで話しかけてきた?ハンバーガー食べたかったんか??


まぁいいわ…。



さて、午後の業務ですが…なんかメモされた仕事がどっさーと置いてあるんだが?

なにこれ。

ええ…期限短くない?

でもこれそんな急ぎ案件ではないんだが…?

…え?いじめ?後ろでクスクスしてる人いる!

え?振り返るに決まってんじゃん?

振り返ったら、見下した顔してるー!つぅか誰ー!?

まぁ…キツそうなお顔の方ですね。

あれだな…悪役令嬢似合いそうだわ〜…


えー…あ、でもこれ…前のとこでもやってたやつだな。だったら楽勝だな?

前の職場電話してデータ送ってもらおう。



「あ、おつかれさまです。児谷です。ふふふ、お願いあるんですけど、いまお時間いいですか?」



欲しいデータは全てパスつけて今すぐメールで送って貰えるとのことなので、…お、きたきたぁ!

これを、まずは保存。からの、数値だけ消して、この仕事のデータを入力!

そうすると、なんということでしょう〜。

あっという間にお仕事の半分は済みました。

…いや、これおかしいな?ゼロ多くない?

社内共有のデータは…?あ、数字違うやーん。

赤ペン先生出番です。はい!チェック!!

印刷の時にわざわざ数字いじったのかしら?

保存、からの念の為にバックアップ!アーンドUSB!

なんでって?そこまでしないと色々あったんですよ。ははは。


念の為、さくっと印刷からの、仕事を置いただろう人を華麗にスルーして…主任あたりに聞いてみるかね。



「あれ、児谷さん、その仕事児谷さん担当だったの?」



主任のところに向かおうとしたらさっきの人アゲイン。なんでや。この部署やったんか。

えーと…そう、浅葱さん。

浅葱さんの背後、先程のキツめのお顔の人がとんでもねぇ形相してる!怖い!え!?なに彼女とかなの?

だとしても話しかけられてる側のわたしを恨むなよ!?



「ちょうどよかった、この仕事確認したいことがあったから確認しようと思ってきたんだよね…。」



んぐぅ…。なにこのスマイル。

これもあれか?乙女ゲーの攻略対象かなにかか?

いやぁしかしこれわたし恨まれそうだなー。

…まぁいっか!

ノーラの世界で自重をゴミ箱にダンクシュートしたんだし、こっちも知ったこっちゃねぇわ!ははは!



「浅葱さん!そのお仕事、私が担当ですので私が伺いますわ!」



お、出てきたな悪役令嬢!

なんだろう…完璧なモデル立ちしてるわー…

いやまぁスタイルよろしくてなによりですね。

でも私がした仕事だが大丈夫か?

答えられるのか?

無言の圧で黙っとれと言われているし、なんなら取り巻きっぽいのもおるんだが?

完璧じゃん!悪役令嬢としてなら!

金髪縦ロールとか似合うかなー。

でも日本人であれ似合う人、まぁいないよねぇ。



「え?でも児谷さん持ってるよ、咲良さん自分の仕事を人にしてもらったの?」



…おっふ…浅葱さん、天然か?

…いやちがうな?天然装った感じかな?黒い。

なんか黒い。

魔王様もびっくりな黒さが…。


…ノーラって、魔王とかいるのかな…。



「念の為に資料の確認してもらいたかっただけですわ。ダブルチェックは必要でしょう?」



おおー、さすがな切り返し。

チラッと浅葱さんが確認するようにこちらを見るので、空気を読むべきか…

……ま、いっか



「そうですね、資料は机に置いてあったので確認はしましたが、かなり間違いが多いので資料に赤で書き込んでます。それ、お渡ししますね。」



完成した仕事は渡さない。

こんくらいしても良かろう。

担当が名乗り出たのだからね!



「助かりましたわ」



おお、どこまでも崩さないね!

これであの仕事はわたしに回ってくることが無くなりそうだけど…わたし別の仕事あるからね!

ただ一旦離席してアイスコーヒー買ってこよ。



会社近くのスタンドカフェでアイスコーヒーを…


「ふたつ、お願いします」


「え?」



振り返れば再び浅葱さん。

怖いよこの人!めっちゃ視界に入るやん!

にっこりしながら代金まで支払われてしまった。

世の中の世間一般…いや、メジャーな部類の女性ならば、これがイケメン…スマート!とかなるのかしら?



「はい、どうぞ。」


「あーりがとうございます…お金、」


「おごりね」


「……どうも」



そのまま歩き出したら着いてきた。

そりゃそうだよ。会社に戻るんだもの。

ひとりの時間どっかいった…くそう。



「児谷さん、今度良かったらご飯でも…」


「すみません、予定が詰まってますので。ちょっと仕事のことで頭の中整理したいので、失礼します。」



はい!めんどくさい!!!

スパッと断ろう!そして離れよう!

恋愛はなー…あんまり興味がなー…

正直今はノーラが楽しいし気になることたくさんだし…


そのまま一息ついたら戻って仕事。

懲りずに話しかけてこようとしていたのをスルーして弾丸帰宅。

仕事以外で疲れたくねぇ…。



こんな日は!はいノーラへGO!

そして草原でハンバーガーがぶー!!!

持ってきたコーラぐびぃ!!



「うまい!!」



もっしゃもっしゃ食べながら日が傾いてきてるのを確認。

あら、パパっと食べて行くとしましょう。

気になっている、トキ君ハウス!



「こんにちはー」



おや?返事がない。

畑かな?と裏手に回ると、そこには全員集合してた。

トキ君ユキさん、レックスさん、ルーシィさん、門番さん。



「あらみなさんお集まりで」



そして栽培されたたくさんの薬草!

成功してる、ふふん。わたしにかかればこんなもんよ!!

ルーシィさんがなんかブツブツ言ってるけど…。



「薬師殿…規格外がすぎるな、本当に。」


「褒め言葉ですねぇ…」



門番さんにため息つきながら言われたけど、慣れてきてるよね門番さんも。

やれやれといった顔してるもん。



「ルーシィさん、ひとつ、500レンで買取、お願いしまーす。」


「…疑ってすまなかった。」


「いえいえ。あ、でも薬草の半分は優先的にわたしに販売して貰えませんか?ポーションつくりたいんで」


「…ん?君はギルドから買う気なのか?」


「え?」


「アキさん!この薬草はあなたのものです!ここから好きなだけお持ちください!」



ええー…

ユキさんめっちゃ元気になってよかったけど、そういうつもりではなかったんだがなぁ…



「うーん、わかった!半分!半分は貰いますが、残り半分は収穫してギルドに売って生活してください。わたしではここまでの数栽培するのは大変なので」


「ですが…」


「本当に、無理なのでこの数の栽培。栽培お願いして半分貰うって大概と思うんですが、残りを売れば生活できるかな、って。トキくんもお手伝いしてくれそうだし、ね?」



うんうんと首もげるよ?てぐらい頷いてるトキ君

さぁ、頑張ってもらいますよ。

人手があるなら畑広げるんだけどなぁ…。

まぁそれも考えなきゃなぁ。



…気がつけば周りが薄暗くなってきたね?



「さ、今日は解散しましょ!販売に関しては明日、ユキさん採取して持っていってくださいねー。」



そして、一旦帰宅。







風呂ってふーと一息ついて転がったら朝でした。

ウッソだろお前。

どんだけ疲れてたの。

結構ギリギリだったのですっぴんで出勤したら、やたら見られたので、社会人として終わってんなと認識されたかもしれない。

やー、ほんとギリギリだったの。

髪の毛も寝癖直す暇なくひっつめです。

ひとつにきゅっと。


昨日の仕事を持って行った人は悪戦苦闘しているようですが頑張ってる模様。

たまにこっちを見てるけど、スルー。

あと浅葱さんは懲りずに話しかけてくるけど、早々話切り上げて終了。


今日も今日とて弾丸帰宅してノーラに向かおうと思います!

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