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時計仕掛けの魔法使い

作者: けにゃタン

全ての魔法使いは、ヒールを最も簡単に操れる。

人々の傷を一瞬で癒す不思議な魔法だ。

また、リザレクションも人々を生き返らせる魔法、すなわち、ヒールの上位魔法だ。


しかし、一瞬で回復するとは、かなり都合が良すぎると術だとは思わないだろうか?

もちろん、デメリットはある。


それは、回復された人物の時間の分岐である。

この世界のヒールとは、時間を巻き戻す。

すなわち、ヒール対象にした肉体が過去に戻るということ。

記憶は、温存されたまま....。


肉体は過去に戻ると同時に、傷ついていた肉体精神は現世のままだ。

それが、いわゆる抜け殻の肉体、私たち(魔法使い)は、グールと呼んでいる。


元の記憶を捕食する者としての成れの果ての存在。


今では、ヒールを多用し続けたせいで、たくさんのグールが、街中を徘徊するようになってしまった。


彼ら(グール)を救うためには、存在を葬り去ることしかできない。


なぜなら、時間という概念から乖離された存在は、ヒールやリザレクションが効かなくなってしまうからだ。


魔法使いもまた、ヒールや蘇生を使うと時間を与えてしまう為、多用しすぎると己自身の命を削ってしまう。


彼らもサクリファイス的な職業でもあるということを覚えておかないといないのである。

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