表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

65/79

バーベキュー大会


ワニ3体の解体は、バイス君が街から応援を呼んできた。冒険者ギルドから緊急依頼でメンバー集めて、大人数で一気に行った。


肉は、食用になるし皮やら爪やら骨なんかは、素材として価値がある。


「肉は、どうするか?数日は持つだろうが…。」

ギルド長が、自ら来て陣頭指揮を取っていた。



俺とナナコとセブも解体を手伝っていたが、ギルド長が、

「勇者様達は、休んでいてください。」

と言ってくれていたので、今は、木陰で休んでいる。

確かに、人数もいるし国境の街だけあって、手練も多く解体班の手際も良い。


周りには、野次馬たちも集まってきている。

エンペラークラスの魔物である。珍しいのだろう。かなりの人数がいる。


「ギルド長。肉が余るんですか?」

思案しているギルド長に聞いてみた。

「はい。他の部位は素材で使えるんですが、肉は腐ってしまいます。この量ですので、保存の加工も難しく…。」


「じゃあさ。街の皆に配ってくれても良いよ。」

基本的に素材の取り扱いは、討伐した俺達に決定権がある。

「良いんですか?みんな喜びます!」

なんか、俺が言い出すの待っていたみたいだけど、まぁ良いか。


「よし。じゃあここでバーベキュー大会やろう。余った肉は、持ち帰り自由で。」


思いつきだったが、顔の広いバイス君が街へ走り更に人を集めてきた。


「カンパーイ。」

「勇者様、ばんざーい。」


なんか良くわからんが、盛り上がってる。

飲みものは持ち寄り、肉は、各自切り取って焼いて食うって言うチョットワイルドなバーベキュー大会だが、かなりの人数が集まり、肉の消費ができた。


「うん。意外とアッサリした肉だな。美味いけど。」

ナナコとセブと3人で、エンペラークロコダイルの肉を食う。

「おいしいね。」

「きゅー」

魔石を食べちゃったセブだが、肉もモリモリ食ってる。成長期かな?


「俺達が倒したんだし、遠慮はいら…。」

ないね。うん、言われなくても食ってる。

ナナコも沢山食べてるな。成長期かな?


俺もめちゃくちゃ食った。オジサンだけど、成長期だよ。

あ、あまりお腹は成長せんで欲しいが。


「ウィー。」

誰かが酒を持ってきてしまったようだ。皆、酔っ払ってやがる。

解体作業もほぼ終わって、解体班もバーベキュー大会に加わって大盛り上がりである。


食い終わった俺達は、木陰で休んで、皆が楽しんでいる所を見てた。平和で賑やかで良いもんだ。


「流石は、勇者エイトだよ」

「おぉ。勇者エイト最強だな。」

ってたまに聞こえてきて、ナナコがピクってなってしまうので、

「大丈夫だよ」

って、即解除してあげたりした。ナナコも自分で解除できるけど、なんか今は、親としてやってあげたかったんだ。


勇者呼び禁止って触れ回って、それからはなくなったけど。


「やっぱ、早く解決したいよなぁ」

一人ごとのように呟いてしまった。

「うん…。」


あ、シンミリしちゃった。強敵を無傷で討伐出来て嬉しい時なのに。俺も酒でも飲むかな。

なんて思ってたら、


「ぎぅぅ。」

「どうしたセブ?苦しいのか?」

セブの体が光りだした。

これは、もしかしてリチャードが言ってた脱皮?ってやつか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ