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すーききょーって何だ!


せいじょにも解けない魔法。教団の中でも相当の高位者が掛けたのは、間違いない。と思う。」

ミュールが話しだした。


「私を召喚した司祭で、ジブル枢機卿というヤツがいるんだけど…。」


「ジブル?聞いたことあるような。」

「聖王、教皇の次の権力があるというか…。」


ってか、ミュールはそのジブルってのに呼び出されたんか?初めて聞くなぁ


あ、でも、俺と付き合ってた頃だけど、イリアス教団はサイテーだけど、俺と巡り合わせてくれたことだけは、感謝だわっ!

て言ってたっけ。


嬉しかったな。完璧美人聖女にそんなこと言われて。


そん時は、まぁ、一仕事終わったあとの寝物語ってか、ピロートークってか、そういうんだったけど。だから、ま、それでマッタリして幸せだなぁ!なんて噛みしめるものだけど…。


若かったというか、何というか。つい、魔が差したというか、柔らかいけどダイナマイトな胸に手が伸びて………。


すげぇーハッスルしたよなぁ。

あ、話が逸れた。ごめんなさい。


ミュールもそんな思い出、覚えていてくれていたら、嬉しいんだけどね。


そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、クールに美女は話を続ける。

「ジブル枢機卿ってのは、私がこっちに来たときに世話になったというか…。まぁ、よく知ってるんだけど…。」


な、なんか含みがある言い方だな。ミュールは、続ける。

「何というか、ヤなヤツ何だけど…。」


ミュールの表情が曇る。

「その呪いなんだけど、魔力のクセってのかな、たぶんソイツのなんだ。」


「って、ことは、イリアス聖国でそのジブルってヤツを捕まえて解呪させれば良いんだな?」

ま、聖女ミュールの力で解呪出来んかったんは残念だったけど、少し話が見えてきたというか、とりあえずターゲットの個人が特定できたのは良かった。


最悪、イリアス聖国を片っ端から潰していってどっかで、呪いの術師に出会えると思ってたから、話が早くなった。


「ありがとう、ミュール。それだけ判れば十分だよ。」

頷くミュールに俺は答えた。



窓の外を見ると、ダイチ君が、竜の子どものセブと遊んでいる。あ、今日は、セブも連れてきているんだった。


「ナナコ。外で、セブとダイチ君が遊んでるよ。」

外を見たナナコが、羨ましいというか、なんかウズウズした感じになってる。


「まだちょっと、聖女様とお話してるから、遊んどいで!」

「でも、…。」

「ナナコの話は終わったし、もう大丈夫だ。」

「うん、じゃあちょっとだけ。」

ナナコが嬉しそうに駆け出していく。


…。セブと遊びたいだけだよね。


「ダイチくーん!」


ってナナコの聞いたことのないような声……。

セブと、セブと遊びたいだけ、だよね。


「ま、ナナコちゃんが、アンタの本当の娘じゃないんなら良いか…。」

ミュールの呟きは意味不明だ。


「何の話だ?」

「あ、聞こえてた?…何でもないけど。」


なんかマズそうな顔をするミュール。

「だから、何の話だって?」


ミュールが諦めたように言う。

「だから、将来のお嫁さん候補の話よ!」


「バカヤロー!それは、俺を倒してからの話だ!」

「えー。そんな無理難題、ダイチに言わないでよ!」


「無理じゃねーし。ってかナナコはやらん!」

「ダイチ。気合入ってるし、その気になってるんじゃないの?」


ぢゃねえよ。俺たちが話さないとダメなのは、そんな話ぢゃなくてだな。


ジブルって奴の特徴とか、解呪のさせかたとか…。


「ジブル枢機卿は、半端な脅しや説得には応じないと思う。」

じゃあ、コロスしかないか。あんまりナナコには見せれんけど。


「それにね。物理的に勇者を狙い、自爆。……。私の知ってる枢機卿なら、……。」


ミュールは、少し目線を外して言う。

「なら、何だよ?」


「もう1段階、何か仕掛けている。と思うのよ。」



その後、もう1段階ってやつの考えられる可能性とか、イリアス聖国の状況などを話し合った。


有意義だったけど、…有意義だったけど。


楽しそうに遊ぶ、ナナコとセブと、…ついでにダイチ君。

…ナナコとダイチ君が楽しそうなのは、まぁ、良いけど。


…俺も、俺もいっしょに遊びたいぜ!


何て思ってたら、隣の美人聖女サマもウズウズしてやがる。



その日は暗くなるまで、レグスさんも混じって皆で遊びました!


「エイト。ことあるごとにダイチに、絡まないの!」

ミュールに怒られたけど、オメェだって、なんかナナコと張り合ってんじゃねえよ。


俺の天使ナナコに勝てるわけねえじゃんよ!ってね。


…うわっ!

胸の大きさでマウントとってんじゃねぇよ!

聖女サマっ!


かくゆう俺も

「ダイチ君も、まだまだだねぇ。」

なんて単純な力比べで……。


レグスさん初め、その場にいる大人全員から、俺たち二人は、つめたーい視線を感じましたが…。


いや、でも、今のうちに潰しておかないと…。

何をやねん!って総ツッコミ受けそうですが……。

奇跡の一日で二話目。


…。頑張るッス。

評価とかブックマークとかって餌もらえると、続きを書く元気となるかも…。

ヨロシクデス。


とはいえ、一人でも読んで頂いている方がいる限りは、ね。完結させる努力は続けます!

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