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トンネル

作者: なな

影き線路下のトンネルが、ありありと光に照らされ浮かび上がる。草の匂いが濃く、音は鈴虫が震う声ばかり、人の影はほつりとも見当たらず、捨て置かれた水の凝りのような一角。

人が寄ることができるも、人の通ることが極度に少なくなる場所である。夜目にうつる街灯は民家の影を刺すように、地面に縫い付けるようにあかあかと照るほの赤い橙色。毒気を含むような色かも知らん、近所の路地には何者も歩かず。

鈍色に照らされた、白くべたりと塗装されたトンネル内孔によりかかる人物ひとり。若き男かと思われる相貌たたえ、物凄い形相で地面を凝視す。なにかしら思い詰めていることは明白なれど、じっとただ何かに耐え忍ぶように動かず。

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