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わたしの愛する夫

作者: 郁哉

私は夫ははっきり言ってダメ男です。


夫は生まれながらに高い身分を持ち、恵まれた環境の中教育され、顔立ちも整っています。

それなのに性格はひん曲がっています。



事件は一ヶ月前に起きました。王の暗殺未遂があったのです。首謀者はもちろんわたしの夫。彼は自分にも王位継承あり自分こそが王に相応しいと考えていました。

暗殺者を傭い王を刺殺するはずでしたが王も周りには頼もしい護衛が大勢います。暗殺者はすぐに捕まりあっさり夫が首謀者だとはいたのです。


当然夫は否定しました。疑われる身ではないと。


しかし夫の部下たちが夫が首謀者だと告白したのです。もともと夫には人望がありません。自分の身の安全の代わりに真実を言えと言われれば部下たちは喜んで夫を売るでしょう。


夫は身分、領地、財産、彼が積み上げてきたものを全て奪われました。


王が彼に言い渡したのは死罪でした。王を暗殺しよとした当然の処遇でしょうね。でもわたしは夫を愛しています。なので王に懇願しました。どうか命だけは奪わないでと。泣きながら王にすがりました。



実の妹からの必死の懇願には王も心を痛めました。心優しい王は実の妹の願いを聞き入れてくれました。



今、私たちは王都から離れ遠い遠い辺境の地にいます。何もない田舎です。死罪は間逃れましたが実質は島流です。ここでは前のような生活は出来ません。キレイな洋服も美味しい食べ物も手に入りません。



それでも夫は生きていることに感謝しています。私に何度も君のおかげだ。ありがとう、ありがとうと言います。



私の夫は昔は弱虫な少年でした。周りからいつも厳しく育てられ、両親からはいつも私の兄とくらべられていました。少年はいつしか人を信じない大人へと成長してしまったのです。


そでも彼は毎日努力していることを私は知っています。私はそんな彼に惹かれてしまったのです。彼に安らぎを与えてあげたい…と。



もう、汚い権力争いやつまらない舞踏会で気を詰めることもない。ここなら彼の心を休めることができるでしょう。


「これから2人で頑張りましょうね。あなた」


そう言うと彼は私を強く抱きしめてくれました。その顔は昔の弱虫な少年に戻ったようです。



読んでいただきありがとうございます。感想等などありましたらよろしくお願いします。

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