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東方亡霊艦隊  作者: 東方と戦記もの好き
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第一話 巨大な壁

 幻想郷 人と幻想となってしまった者達が暮らす世界、結界によって外の世界から隔離されているが、完全にというわけでもないので時々外の世界で幻想になっていないものも入ってきたりする。その結界を管理するのが幻想郷でも辺境にある神社、博麗神社の巫女 博麗霊夢は

「なんなのよこれー!!」朝から叫んでいた。だが彼女が叫ぶのも無理ない。朝起き、妙に暗いのに気づき外に出たら神社の東側に巨大な壁ができているのだから。

「そりゃこの辺は外の世界にも幻想郷にも属しているからこういうこともあるかもしれないけど、限度ってものがあるでしょう。こんなに大きいのあったら邪魔だし、いや待てよ、これあいつらの悪戯じゃあ。」

彼女は周囲を見回すと、参道に三つの人影を見つけた。だがその姿は少々奇妙だ。三人とも幼い少女の姿だ。先ほども言ったようにここは幻想郷でも外れの方にある。こんな朝早くから居るのは少々おかしい。また三人とも背中に昆虫のような羽根を生やしていた。そう彼女らは人間ではなく妖精なのだ。霊夢は彼女らに近づき、捕まえる。

「あんた達ねえ、確かに神社の仕事を手伝うならこの辺で暮らして良いといったけど、こうも言ったわよね。あまり性質の悪い悪戯をすると退治するって。」

すると霊夢に捕まっていた妖精の一人の赤い服を着た妖精サニーミルクが答える。

「ち、違います違います。私達じゃありません。私達は昨日ルナが寝る前の散歩で神社の近くに大きな影が見た言うから見に来たんです。」

白い服を着た妖精ルナチャイルドも続けて答える。「確かにそこら辺で拾ったものを神社の近くに隠したり見せに来たことはありますけど、あんなに大きいのは無理です。そもそも持ってこられません。」

青い服を着た妖精スターサファイアも答える。「本当なんです。そんな力があるなら今頃この神社に住んでいるのは霊夢さんじゃなくて私達ですよ。」三人とも必死である。霊夢が仕事に関しては無慈悲であることと実力差をよく知っているからだ。

「でもあんた達の力って確か光の屈折、音を消す、広範囲にわたって監視する、でしょう。前に香霖堂で見た虫眼鏡って道具は光の屈折で物を拡大して見せたわ。これだけでも十分疑われてもおかしくないでしょ。」

「だ、だったら触ってみてくださいよ。そしたら大きく見せているんじゃないってわかりますから。」


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