表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

1

登場人物の設定や行動についてご注意を頂きましたので、編集させていただきました。変わっている所が多々あると思います。ご注意ありがとうございます。

「相変わらず…」

広い部屋で一人の美しい銀の髪を持つ姫が呆れ顔で座っている。動くたびにゆれる、瞳と同じ碧い石がきらきらと淡くひかり輝いている貴族の女性がつける一般的なピアス。碧い石は強力な封印石である。

目の前には豪華な朝食が並んでいる…が一口も口をつけていない。

理由は一つ。毒が入ってるから。

変わり映えのない手には飽き飽きするものだ。

「こんな毒で私が死なないのは1回で分かれよ…」

呆れて溜息しか出ない…何なんだあいつ等は…

「やるなら本気でやれよ…」

「姫様…口に出ています。」

おっと。口に出ていたようだ…まあ…やられたらやり返すけど…

「悪いけどアリア…。これ処分したように見せかけて…?あとあのプレゼントたち処分して?」

いじめのごとく毎日送りつけられてくるプレゼント。中身は見なくても同じ。呪いのかかった何かか、呪いをかける何か。こんなのに金をかけるぐらいなら農民のために使え!

「毎回いうけど…プレゼントきても開けないでね?死んじゃうから…私以外」

「わかっております。」

そう言って部屋を出て行く。ひとりのこった部屋で黙々と朝食をとる。この毒…私以外が食べたら死ぬよ?



私が生まれた国、ラギューラ王国大陸の中でそこまで大きくないが国は豊かと有名。確かに豊かだが、豊かなのは貴族のみ。農民たちは生活していくのでやっとだ。

そんな国の王族に生まれた私。ラギューラ王国第1王女 リオージェ・リーナ・ディスファリー

私の母は私が小さいころに亡くなった。もともと体が弱かったらしい。アリアは母の侍女であった。

私は早熟だった。原因は母が小さいころに亡くなったのもあるが一番の原因はこの魔力だろう。私の魔力は爆発的に強くこの国で私以上に魔力を持った者はいない。生まれたときすぐそれがわかったため母はすぐ魔力を抑える制御石が埋め込まれたピアスをつけた。それが今、私の耳についているピアス。今はこの魔力を自分自身でコントロールできるが他人に魔力の大きさをきづかれないようにするためこのピアスをつけている。一般的に貴族の女性がつけているピアスと同じ大きさなのでこれに強力な封印石が埋め込まれていると一見専門家でもわからない。そのおかげで私の魔力を知っているのは王とアリアと生まれたとき立ち会った医師のみ。


「戻りました。姫様」

「おかえりアリア。…だれかになにか言われた?」

アリアがなんとなく疲れているのだ。

「…リリューナ様の侍女です」

「…またか…」

リリューナとは私の義理の妹でラギューラ王国第2王女リリューナ・エファ・ディスファリー

王の後妃。今の正妃の娘である。リリューナと王妃は私とは正反対で派手好きである。顔は確かに美人で体格も女性らしい体格をしてる。パーティーでは、男の人に囲まれてちやほやしてもらって当然と思っている完璧な王女様である。私に対してのいじめのようなことはすべてリリューナ達の仕業である。

「…でなんて?」

「今度ルジハーデ帝国、皇帝が訪問するそうです」

ルジハーデ帝国は大陸で一番の力を持ち、現皇帝は若くしてその地位につきその頭の良さと、判断力で帝国を大陸最強に導いた人物である。剣にもたけ、魔力も強く美男子。太陽の光おも思わせる金髪で獅子のごとく力強い目をしているらしい。『獅子王』の愛称で呼ばれている。ルジハーデ帝国皇帝ギルファー・デュラ・ジーラ。大陸でもっとも有名な人物である。

「…ふーんあの『獅子王』が…で?なんであの大帝国の皇帝が?」

「…こちらで開くパーティーに参加するそうです。」

「…へえー」

帝国の皇帝…呼んだのはリリューナ達か…皇帝の首をとりたい者たちか…

「呼んだのはリリューナ様達です。リリューナ様が一目会ってみたいとおっしゃったそうです。…まあ…裏で何者かが動いている可能性もありますが…」

確かに裏で皇帝の首を狙っている者が吹きこんだ可能性もあるが…

「…相手は皇帝…会いたいだけで呼び出すなんて…無礼者扱いなんじゃない?」

皇帝に会いたければ普通帝国に行くのがあたりまえだ。自分より下の者ならまだしも…相手は大帝国の皇帝だ。

「リリューナ様の噂を聞いてみて見たいとおっしゃったらしいと私に自慢げにおっしゃっていたので…周りの者たちはあわよくば皇帝のお気に入りになればと…思っているようですね」

「バカじゃないの?…ホント…最近の貴族は私利私欲しかないのね…」

まあ…それに引っかかるような『獅子王』なら…帝国はそこまでだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ