9話目
教室には緊張気味な顔がたくさん座っていた。
先生が入り少しざわめいていたのが静かになった。
『なんだよ、この空気は…』
---眼帯してる…
---顔の傷が見えてるよ…
---なんか恐いね…
好奇の目には慣れた。
気持ち悪がる表情にも慣れた。
だけど恐れられるこの雰囲気には慣れれそうにないんだけどww
俺は「友達」ってのを知らない。
前にも「友達」を持ってたはずなのに、知らない。
誰にも会わしてくれなかったから。
だから少し期待してたけどなぁ。
「友達」ってできたらきっと楽しんだろうなって。
入院中に見た中庭で笑ってるチビっ子たちみたいに。
少なくともこんな空気にはならないんだろうよ。
担任から大丈夫かと声がかかるが無視して前を見る。
クラスメートは俺と目が合うと露骨に逸らす。
『なんだよ…』
順に舐め回すように教室を見回す。
そんなことしている俺を横目に見ながら担任は言う。
「入学おめでとう、いろいろする前に先生から少しお願いがある」
俺はその横に立ったまま聞いていた。
みんな俺と先生を見比べている。
「こちらの彼女、浜岡さんは交通事故で記憶をなくしてしまっているからみんなも気を配ってあげてくれ」
案外、単刀直入に言いますね、先生。
みんな一瞬目を見開き、そしてやはり逸らす。
『そりゃそうだよなぁ』
こんな面倒な奴と入学早々絡むくらいなら普通に「友達」作るよなww
キッと担任を睨む。
だから要らねーっつってんだろーが、そんな同情。
お読みいただきありがとうございます!
あああ…みんなの前で先生睨んじゃって…
目つき悪い設定んなんだぞ、凪!!
このあとどーすんだよっ!! 友達作り…
もうやだぁ(;´Д`)
1年も書いてなかったら話書けないよぉ
…はい、全面的に作者の責任です、すいません