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笑って  作者: 月夜 風花
7/11

7話目

お久しぶりでーす!

久々にこの存在を忘れてた頃に舞い戻ってきたバカな風花です(笑)


バカ(作者)が忘れてる間にも読んでくれる人が少しでもいたので…続きを更新させてもらいます(^^)


読んでいただけたら幸いです


でわ




だけど、初めて朝を迎えたときに俺は思ったんだ。

『生きててよかった。』ってな。

あの時は何故そんな気持ちになったか分からなかった。

けど、今なら少し分かる気がする。

事故で死にかけた過去の自分の気持ちが少し残っていたのだろう。

それが『生きててよかった。』つまり『生きろ。』というものなんだろう。


『わりーな、俺は生きるぜ。まだ死にたかねー。』

夢に出てきた女の子に向かって思う。

『昔の自分は死んだんだ。記憶とともにな。』

半分自分に言い聞かせるように思う。

『俺は過去をちゃんと知るまでは死にたかねーんだ。』






「凪ちゃん?」

お母さんが心配そうに顔を覗き込んでいた。

「大丈夫?緊張してきた?」

「いえ…。ちょっと考え事してただけです。」

「そう…。何かあったらすぐにお母さんに言ってね?」

「ありがとうございます。でも大丈夫です。」

俺はニコッと笑ってみせた。

お母さんも静かに笑ってくれたが、微かな声で独り言を言った。

「敬語じゃなくていいのに…。」


今日は入学式。

3月が誕生日だそうな俺は12歳になってしばらくして退院した。

そして無事中学生になる、今に至る。

「それでは行ってきます。」

俺はそう言ってお母さんの見送る中家から学校に向かった。




学校には春休みに何度か行ったことがある。

だけどまだ見慣れぬ通学路、いや家の周辺と言った方がいいかな。

そこを一人で歩いていく。

通学路の途中に少し大きな交差点がある。

そこが見え始めたときに信号が点滅し始めた。

『くそ。ここの信号長かったはず…。』

俺は一人でそこで信号待ちをしていた。

大型トラックが通っていく。

それをジーッと見ても何とも感じない。

トラウマや記憶が戻ってくる気配もない。

大型トラックで事故にあったはずなのにな…。






ありがとうございました(^^)


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