11話目
「なあなあ」
席替えをして新しい隣の人に話しかけられた、六月。
「何ですか?」
クラスメートは用がなければ話しかけてこない。
次第に俺の返事もそっけなくなりますます周りと関わりがなくなっていく。
何も知らないから、と言ってもこの状況は仲良くなったとは言えないことくらい俺にも分かる。
結局友だちってのは俺にはできなかったな。
そう思っていたから、
「ナギって呼んでいい?」
彼女にそう言われた時は何を言われたのか理解できなかった。
「何をですか?」
俺は思わずそう返していた。
俺の返事に彼女はツボったのか、ひとしきり笑って、
「いやぁ、予想外!!ナギって面白いねっ!!」
不覚にも人を笑わせ、でもそんなこと初めてで。
妙にそわそわする。
しかも彼女はさっそくナギって呼んでくるし。
「んじゃせっかく席が隣になったし、まあ楽しんで行こうぜっ!!」
彼女は手を俺に向かってあげる。
何をするのかと身構えたら、
「ハイタッチだよハイタッチ!!」
俺の右手首を掴み、パチンと手を叩いた。
初めてのハイタッチというものをした自分の手をまじまじと見ていたらまた彼女に笑われた。
何かを言い返そうかと思ったが、
あれ、彼女の名前が分からない…。
読んで頂きありがとうございます!
なんか知らない間に投稿初めて2年経ってました(汗)
そりゃあどんな話にしたかったかもわすれますよね…
とりあえずテキトーにメモ書きみたいに書いていって、いつかちゃんと書き直して、もっとしっかりした小説にしたいなっていうのが今の目標かな。
あれ、そうしたら今は誰かに読んでもらうっていうふうに書いてないことになる。
…すいません!