『五杯の讃岐うどんとプレスマン』
掲載日:2026/06/24
讃岐国を訪れた行商人が、有名な讃岐うどんを食べてみたいと思って、しかしすぐ出立しなければならないので、一番うまい店で食べたいと思って、誰に聞けばいいかと見回すと、きれいな娘さんが立っていたので、とりあえずきれいな娘さんに聞こうと思って、娘さん、一番うまいうどんといえばどこで食べられるかい、と尋ねると、うまく道を教える自信がないので御案内しましょう、と言ってくれ、行商人は、きれいな娘さんについていくことになった。
ところが、きれいな娘さんは、意外なほど足が速く、あっという間に見失ってしまった。仕方がなく、一番近いうどん屋に入って、一番安いのを注文し、一口食べてみると、これがとんでもなくうまい。あっという間に食べてしまい、もう一杯もう一杯と食べているうちに、五杯食べてしまった。店中の人がこちらを見ているので、五杯食べる人は珍しいのですか、と尋ねると、五杯食べる人は珍しくないが、プレスマンを箸にする人は珍しい、と言われた。
教訓:きれいな娘さんは、多分狸。




