誰が・どの組織がその仕組みを作るんだ?
2.再配達の依頼時に料金を支払う
「1.2.を両方できるようにするんじゃないですかね?……もう1つありますけど」
再配依頼をする時、料金を支払わないと依頼ができないようにシステムを作る。
これがたぶん、一般化するんじゃないのかな?って思いますが……。
自分はそっち側の人間ではないので、”完璧”という言葉を使えませんが……
「「「誰が・どの組織がその仕組みを作るんだ?」」」
今でこそ、AMA〇ONや楽〇さん、ヤフオ〇さんなどなど……通販サイトが色々とありますが、それら以外の再配はあるものです。
全ての不在の荷物に対して、再配依頼ができる、アプリのようなモノが必要になるわけで
「だははははは、年寄りには分かんねぇーや!!」
「年寄りや子供ができること、やることじゃないですよね」
そーいうのに疎い方や年齢層がある上に、
「仮に存在するとすれば、全員がそれを登録する必要がある。飲食店で店のアプリをダウンロードしてくださいとか、色々あるじゃん」
「一度しか行かない店なのに登録はかったりぃよな……。再配達も同じで、何度も頼んでる客ならともかく、数か月に何度とか、……数が少ない人達の方が多いからな」
アプリという形にしますが。
宅配業者は沢山あるわけです。その宅配業者に合わせて、専用のアプリをダウンロードしないと再配達の依頼ができませんという形になると、お客様の手間はもちろん、それを用意して管理する企業側の負担が発生します。
その登録をする上でお客様が必要な情報は、
氏名・住所・電話番号・……料金を引き落とす口座……。
ここらへんの個人情報の管理。
「入力はソレで済むけれど。在宅時間がバレる = 不在の時刻もバレるわけだからな。管理が疎かになると、ここもヤバイ。頼んでる荷物もバレるかもな」
「個人情報の流出で騒がれる事もありますし、騒がれる分はいいんですよ。厄介なのはお客様が気付かない内に、知らない誰かにその情報を利用される事ですから。情報化社会は便利と不安の抱き合わせです」
「今時、そーいうのでビビる方は少ないと思いますけど。どのみち、とられてると思いますが」
……そーいうアプリの問題もありますし、企業でそれぞれアプリを用意する考えでいくと、
「宅配業者によって、再配料金を変えられる可能性も出て来る。統一は難しいと思うぜ」
物によって、再配料金は変わってくると思います。冷蔵庫とか洗濯機のような家電と、アクリルスタンドやアニメグッズのような娯楽系の商品、水や食品みたいな生活に必要な商品。家族や友人からの送ったモノ。これらが同じ料金で済むとは思わないんですよね。(これは1.の時に説明すれば良かったかな)。
企業がそれぞれ用意しろとなれば、料金設定は絶対に揉めると思います。
それが揉める = 配送する企業を選びたいお客様が必ず現れるという事です。
A社の再配依頼が500円で、B社の再配依頼が100円だとすれば、……みんな、安いB社を選びますよね?そうなれば、A社が取り扱う荷物が激減しますし、B社が取り扱う荷物が激増します。
性質が悪いのは、結局、再配達になった場合のみです。ほとんど同じ仕事で料金に大きな差が出るのは、どうなることやら……。
「唯一、そーいう揉め事に関与できそうなのはあるけどな」
「どこです、矢木さん」
「国が”それ”を作って管理するんだよ………だが、お前達が思ってる通り」
そんなアプリを開発して、上手く纏められるとしたら、企業じゃなくて、国なのが確実なんだけれど
「「「「「それは嫌だ」」」」」
…………それだけの信頼と実績が、この国にあればいいんですけれどね。
唯一それらを統合し、企業間の差異を無くせるのは、国が関わるべきことなんですが。こいつ等がロクでもないので、まず無理だろって話です。
というか、国がそーいうのに関わることがないと思います。あいつ等は金欲しさです。
「それから導入するタイミングですかね。決められたその日に、一斉にできるか?……ここのスタートラインが異なったら、一番遅くなったところが罰ゲームになりますからね」
普通に受け取れば、こんな料金のお話をする必要がないのですが。そうはいきませんからね。
導入する日などは異なると思いますし、大なり小なり、企業が揃えないとエラい事になります。全ての導入が完了になれば、済むんですけれど。
逆に最初に始めたところも罰ゲームだと思います。そこで新たな問題・予期してない問題にも対応せざる負えないからです。
よーするに、そのルールを組み込むための設備投資は、お高いです。しかも、便利になるんじゃなくて、ご利用する全てのお客様達の負担です……無関係を装っても、社会で利用されない事があり得てない、物流部門です。
コストになっているのは、再配達だけじゃないです。CtoCとか、小難しい単語のお話にもなるんですが。あらゆる商品には物が動いているコストが掛かっているので
『再配達になるモノだけ料金とるのは、ズルくね?(再配が大変なのは理解するにしても)』
『BtoBでやってる俺達だって大変なんだが?(こっちにも還元してくれないのか)』
『モノを運んでるのは同じだぞ!(ワザと再配させたりするんじゃないのか?)』
『こっちも値上げするぞ(再配がないこっちからすれば、金とれないじゃん)』
どっちみち、全体的な送料もかかり、
結果として、全体の値上げに繋がる可能性は十分に高いです。それは社会のインフレをさらに加速させるので、貧富の格差は大きくなると思います。
ここらへんの理由も含めると、作者とかは再配時に料金をとるのは反対です。基本料金を上乗せするだけの方が、コスト面を考慮しても安く済みますし、我々もお客様も手間暇が減ります。トラブルに関しても従来通りの対応でことが済みやすいです。
「だははははは、全然違うところ話してんじゃん」
「そう言わないでくださいよ」
「次に言いてぇことは、依頼時に支払う = ”先払” って話しだよなぁー?だから、そーいう話しを入れたんだろ」
…………そーです、木下さん。
”先払”である場合。配達する側もほとんど従来通りでいいはずですが、……。
再配達による不在・時間指定による不在。これらにお互いのミスがあってはいけない事です。
「在宅不在なんかが良い例だな。確実にこれは”先払”だと揉める」
「再配依頼の時間は、あくまで目安に過ぎないから。お客様が受け取れる状態の時間を完璧に把握してるわけじゃないですからねー」
我々はしてませんって言いますが。
在宅してたのに勝手に不在票が入っていたーっていう例が爆増しますし、……我々の事を信用しなくていいので、ホントに故意に不在票を入れるというケースが、”先払”だと確実に増えます。かといって、”後払”だと、……再配依頼をさせておいて、……倫理的にはあり得ないけれど、”ワザと受け取らず、保管期間を超すようにする”といったケースの際、そこで発生する料金を誰がもらうんだ?っていう状況にもなります。
こーいうトラブルをどのように解決するか、……自分もまだ、そーいった意見などは見てないし、考えもつきません。
そのトラブルを配達員とお客様がやり取りする横で、
「再配依頼で料金とってる奴が涼しい顔して、金を数えてるのは腹が立つ……」
料金をとるシステムを導入する以上、そのシステムが大変だとしても管理なり製作なりしたところが、手数料として採算をとってくるのは目に見えてますからね。
こっちからすれば、なんでお前等が入ってくるねん?って話しな上に、この人達はまだ良い方で、
「特にシステムを提案した奴にも、金が入るからな……」
「そいつに関しては提案しただけで、現場をまったく考えてねぇだろうからな……一番邪魔」
ホントに再配達時に料金をとるという仕組みになれば、再配達は大幅に減ると思います。そうなれば、その採算をとるための値上げ・料金価格は確実です。現金支払い時に、1万円って無茶苦茶な額を提示したのも、おかしい話ではないと思います。
こーいうところに金を流すくらいなら、アナログとか時代遅れと罵られようが、そこに金をつぎ込まずに皆様へのサービス提供を維持するのが、いいんじゃないんですか?って思います。
作者の理想ですけれど。それはそれとして、
どーやって物流で採算をとるんだ?って、金の話しにもなりますし。
結局、送料の値上げは全体的にすべきって回答になっちゃいますけれどね。